皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ドクター7さん |
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平均点: 6.54点 | 書評数: 54件 |
No.4 | 8点 | 鏡の中は日曜日- 殊能将之 | 2002/07/21 00:30 |
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途中までは普通の本格ミステリという感じだったのですが、後半、作者がやっていることが分かってからは見方が変わりました。まさに確信犯ですね。作中作の『梵貝荘事件』よりも、この作者の試みの方がメインかと思います。P183の冒頭「本格ミステリに登場する〜」という一文にニヤリとさせられたのですが、全体を通して批判というよりは本格ミステリへの愛情が感じられました。ミステリの登場人物が、現実に生活していて年をとっている(実名そのままなのは変だけど)、そのギャップ、悲哀がとても印象的でした。さわやかな読後感と、7月に読んだ偶然に+1点です。 |
No.3 | 7点 | 黒い仏- 殊能将之 | 2002/07/11 19:15 |
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おどろきました。読んでて唖然とするのは久しぶり。問題はこういうオチを許せるかどうかだと思いますが、個人的にはアリでした。この作品の方向性が見えてきたあたりから、すでにミステリとは思わずに読んでたので。突っ込みどころ満載なのになぜか憎めないのは、石動のボケキャラのせいかもしれません。気になったのは、福岡らしさを出すためにやたらホークスが出てくるあたり。とはいえ作品自体に比べれば些細なことですが。 |
No.2 | 8点 | 美濃牛- 殊能将之 | 2001/12/24 11:51 |
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2作目だけに、どうなんだろうと思って読みましたが良かったです。発想がユニークだし、登場人物もいい(特に石動は好み)。音楽うんぬんはよく分からなかったけど、俳句はけっこう楽しめました。トリックはそれほどとは思いませんでしたが、中身はクドくもなく、軽すぎもせず、ちょうどよかったです。 陣一郎は○○にしては会話内容がちょっと変、と思っていたら伏線だった……。 |
No.1 | 9点 | ハサミ男- 殊能将之 | 2001/07/07 04:56 |
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終盤のどんでん返しにしばし唖然。あれっ? 見事に騙された。悪趣味になりそうな話をうまく まとめていると思う。「医師」の存在も面白い。 |