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雨兎耳須さん
平均点: 5.67点 書評数: 9件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.5 5点 文学少女対数学少女- 陸秋槎 2025/05/29 15:40
キャラ小説として読めば普通に面白いです。試みは面白いですが、ミステリとしては普通ですね。

No.4 6点 喪服の似合う少女- 陸秋槎 2025/05/29 15:30
陸秋槎特有の陰鬱な雰囲気を纏った本格ハードボイルドです。
令儀のキャラクターが良いですね。しっかりと見せ場を最後に持ってきてくれるのは流石。
欲を言えばアクション要素がもう少し欲しかったですね。今ひとつ臨場感に欠けます。

No.3 9点 元年春之祭- 陸秋槎 2025/05/29 15:18
デビュー作とは思えないほど構成力が高いです。ここまで余韻に浸らせてくれる作家は珍しい。
こちらの方が百合の三角関係を上手く描けていると思うのですが、ミステリーとしてはやはり次作が上かなと思いました。そのためこの点数です。

No.2 3点 盟約の少女騎士- 陸秋槎 2025/05/29 14:56
シリーズ物の第一作目だとしても伏線が投げっぱなしなのともう少し世界の裏側が見えるような形でもいいんじゃないかと思いました。
点数はシリーズ物なら4点、今後続編が刊行されないのなら1点です。面白い以前の問題だと思います。

No.1 10点 雪が白いとき、かつそのときに限り- 陸秋槎 2025/05/26 12:48
ネタバレ有りです。

この作品はタイトルから、密室が作られた過程、犯人は誰か…を連想させます。ですが、それは巨大なミスディレクションであり、この作品の真価は犯人の動機です。事実、過去の事件は途中で探偵役は推理を放棄してエピローグによって全貌が詳らかにされます。
自分が特別な人間である事を示すために殺人を犯すというのは小説の世界では特別珍しいことではありませんが、そこに青春期の要素を入れ、終盤まで上手く隠しながらもところどころで犯人の思想を描写によって明らかにする書き方で、独自性と共感性に優れた動機になっていると思います。この動機は共感性の観点から数十年後に読んだら9点くらいに落ちると思いますが、今の自分にはものすごく共感できたため満点以上です。
余談ですが、雪の密室での殺人において探偵役に見せかけて犯人だったという構図は某作品とそっくりですね。動機もですが様々な作品の影響があるように思えます。

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雨兎耳須さん
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平均点: 5.67点   採点数: 9件
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