皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
たかだいさん |
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平均点: 5.19点 | 書評数: 81件 |
No.2 | 4点 | 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵- 下村敦史 | 2025/01/05 17:18 |
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廃墟に閉じ込められた男女。犯人以外は全員、毒ガスで殺される。そんな状況下で、各々がいかに自分が犯人であるかを語り、またその騙りを周囲が否定する。果たして、最終的に『犯人』と認定される生者は誰か…
コンセプトが非常に面白く、ある意味で話の全てを物語るタイトルも非常にユニーク しかし、個人的にはそこ留まりに感じた作品でした 既に自殺として処理された社長の死を「あぁでもない」「こうでもない」と考察(自白)するのが主な流れなんですが、自白しては否定されが何度も繰り返されるので、ちょっと単調に感じてしまったのが理由かと思います |
No.1 | 7点 | そして誰かがいなくなる- 下村敦史 | 2024/12/30 06:41 |
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聞くところによると作者自身が建てた自宅を、そのまま本書の舞台に利用している作品だとか。なかなか挑戦的で、その試み自体が既に面白い
肝心の中身に関しては、ミステリー史における古典的名作を思い起こさせつつ、独自の面白さを出す事にも成功している気がします 謎の覆面作家、そんな(知名度と反比例して)不詳の男に呼び集められた男女。そこで「とある盗作の告発」を予告され一堂が困惑する中、家主の覆面作家が悲鳴と共に姿を消してしまう わりと王道のクローズドサークル物となっており、館の構造を利用した大胆なトリックも、個人的には好きでした |