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たかだいさん
平均点: 5.07点 書評数: 183件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.3 3点 刑事の慟哭- 下村敦史 2025/04/30 21:40
読んだ印象が何となく湿っぽく、今まで読んだ警察小説の中でも異彩を放つ独特さを感じた作品
過去に警視庁のメンツを潰した事から捜査活動で不遇な立ち位置に立たされる爪弾き者の刑事が主人公で、一見ハードボイルド系の一匹狼タイプと思いきや、信念のようなモノはありつつ諦観した感じの草臥れたキャラクターという時点で警察小説の主役としてはだいぶ変わっている
ただ、個人的にそこより気になったのは人間関係のギスギス具合で、基本的に捜査本部の上層は主人公を嫌悪しているし、他の刑事も「余計な事すんなよ」的な対応ばかりで、そうゆう話なんだろうけど読んでいて不快感が増すばかり…
どうにも胸糞に感じられる人間関係が好きになれない作品でした

No.2 4点 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵- 下村敦史 2025/01/05 17:18
廃墟に閉じ込められた男女。犯人以外は全員、毒ガスで殺される。そんな状況下で、各々がいかに自分が犯人であるかを語り、またその騙りを周囲が否定する。果たして、最終的に『犯人』と認定される生者は誰か…
コンセプトが非常に面白く、ある意味で話の全てを物語るタイトルも非常にユニーク
しかし、個人的にはそこ留まりに感じた作品でした
既に自殺として処理された社長の死を「あぁでもない」「こうでもない」と考察(自白)するのが主な流れなんですが、自白しては否定されが何度も繰り返されるので、ちょっと単調に感じてしまったのが理由かと思います

No.1 7点 そして誰かがいなくなる- 下村敦史 2024/12/30 06:41
聞くところによると作者自身が建てた自宅を、そのまま本書の舞台に利用している作品だとか。なかなか挑戦的で、その試み自体が既に面白い
肝心の中身に関しては、ミステリー史における古典的名作を思い起こさせつつ、独自の面白さを出す事にも成功している気がします
謎の覆面作家、そんな(知名度と反比例して)不詳の男に呼び集められた男女。そこで「とある盗作の告発」を予告され一堂が困惑する中、家主の覆面作家が悲鳴と共に姿を消してしまう
わりと王道のクローズドサークル物となっており、館の構造を利用した大胆なトリックも、個人的には好きでした

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たかだいさん
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採点傾向
平均点: 5.07点   採点数: 183件
採点の多い作家(TOP10)
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