皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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Kingscorssさん |
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平均点: 6.42点 | 書評数: 96件 |
No.4 | 9点 | medium 霊媒探偵城塚翡翠- 相沢沙呼 | 2020/09/01 10:16 |
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はじめに告白します。自分は相沢沙呼が苦手です。
しかし、今作は見事という他ありません… この本を読む前に同著者のマツリカシリーズ三冊を読破しましたが、正直全く合いませんでした。個人的にラノベ、恋愛小説が超苦手で、マツリカシリーズはキャラクター達がまさにそれらの代表、しかも気持ち悪いソフトSMプレイばかり詳細に書き込んであり、読むのがかなり苦痛でした。最高傑作と名高いマツリカマトリョシカもラノベご都合主義、キャラクターが気持ち悪い等でほぼ楽しめませんでした。ああ、この作者は自分には永久に合わないな… そう思ってました。 今作も話題先行でどうせラノベ好きな奴らがキャッキャ騒いでいるだけの作品だろと決めつけ、図書館でたまたま見つけたので読んでみただけのものでした… 最終章に行くまでの感想は、マツリカシリーズに比べ、思ったよりラノベ要素がなくなって個人的に読みやすくなっており、まずまずかなぁ。キャラクターも高校生でなくなった分、ガキくささもなくなり、好感も上がり、なるほど、確かに変わった倒叙ものとしてそれなりに面白く、犯人も半分ぐらいの時点で推測でき、作者のねらいもわかった気になって完全に上から目線で批評してました。まぁまぁの仕掛けだけど、この作者、また女子高生(+ふともも)とカメラ屋だしてるよ… 他にネタないんかい…とか思いながら… そして最終章。やはり思ったとおりの犯人、ほぼ想像通りの結末。…かと思いきや! 全 く 予 想 外 の 衝 撃 の 結 末 ! ! いや、もう本当に猛省です。相沢沙呼さんを舐めまくってました。さすが鮎川哲也賞受賞者。比類なき名作で、超本格ミステリーでした。『全てが伏線』という帯の謳い文句に偽りありませんでした。自分の嫌いなラノベっぽい要素も、自分みたいな中途半端な読者に推理させて有頂天にさせるのも全て計算通りとわ… ただ、一点。この作者、先程も触れましたが、息をするように当然のごとくまたまた女子高生と太もも(太ももだけはガチ。伏線でも何でもなかった)出してます… 興奮した女子高生の口を借りて”ふとももぉーー”と叫ばせる始末。そしてマツリカシリーズ同様、セーラー服の構造を熟知したトリック。どんだけ好きなんだよ、変態かよ。その証拠に性懲りもなく作中で翡翠の口を借りて、作者が変態だとまたまた自白(マツリカマトリョシカでもやってた)してます。作中のキャラに自分を憑依させて妄想や作者の性癖への非難を言わさせるとは ま さ に 霊 媒 変 態 小 説 家!! (゚∀゚) |
No.3 | 5点 | マツリカ・マトリョシカ- 相沢沙呼 | 2020/08/15 19:17 |
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マツリカシリーズ3作目が面白いと聞いて1,2から続けて読みました。
正直1,2作目はとにかくマツリカと柴犬の気持ち悪いソフトSMプレイが多く、全く好みでないですが、3作目は長編でソフト本格テイスト学園ミステリーの体をなしており割とすんなり読めました。 読後感がよくなったのはやはり気持ち悪いソフトSMプレイが減ったのと、作者の性癖の太もも関連が少なくなったせいだと思います。ミステリーの謎も学園ミステリーとしてそれなりにうまくできておりその辺では特に文句もないです。 ただ、これは個人的なことですが、今回はレイプ未遂までしてしまうのに何故かモテモテのマゾ豚キョド男の変態主人公(1,2作目よりは頑張ってましたが)に好感が全く持てないし、最後呼んでもいないのにいきなり主人公を助けるために関係者全員集合(お前ら主人公の後ずーと尾行しとったんか?)の少年ジャンプばりの友情パワー、絶体絶命のピンチにご都合主義のタイミング(教室の外で聞き耳立てて出番待ってたの?)で現れる〇〇さん(でもこれはちょっと予想してなかった)等、ラノベ特有(もしくは少年漫画)のありえない展開が許容できないのでこの点数です。 その辺が好きな方、許容できる人ならもう少し上の点数かと。実際高得点つけられてる方が殆どで自分の包容力のなさを実感です。。。本当、ラノベ苦手なんです。 評価とは関係ないですが、著者がプリーツの構造を熟知している男の作家は変態と告白してるのは納得しました。 |
No.2 | 3点 | マツリカ・マハリタ- 相沢沙呼 | 2020/08/12 23:42 |
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シリーズ3作目が面白いときいて1作目から続けて読んでます。
前作以上のSM要素とソフト官能小説ばりの気持ち悪いエロ描写。短編4つのうち、最後の4つ目に行くまで、こういうラノベの童貞エロ妄想が好きな人以外は、もう苦痛でしかありません。 もう少し下…そう、そこ。そこに…入るわ…きついからゆっくりするのよ…もう少し奥よ… ほら… ふふ、入ったわ。 あ、そこ… もう少し優しくして… とか、男の方も、もう出ちゃう!出ちゃうーーーー!みたいなセックスを連想させる文面がとにかく気持ち悪い。 ただ、最後の終わり方はうまくまとめているかと思います。 それにしてもこの主人公の柴犬がキショすぎてまったく感情移入できません。好きあらばマツリカのスカートの中を覗こうとするし、作者の性癖でしょうが、太ももばかり描写が出てきてとにかくしつこいです。 自分みたいなこういうラノベの童貞エロ要素が嫌いな人には点数が辛く、許容できる人、もしくは大好きな人ならもっと点数が高くなると思います。 |
No.1 | 4点 | マツリカ・マジョルカ- 相沢沙呼 | 2020/08/12 13:39 |
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完全な童貞ライトノベルでミステリー要素はほぼ皆無。空飛ぶ馬、氷菓みたいな日常の謎を第三者が安楽椅子探偵で謎を解く構成。氷菓をもっとラノベっぽくした感じ。
キャラクターがSとMのやりとりであまり好きではなかった。マツリカはいわゆるツンデレのSM嬢、男は典型的なエロに夢見るシャイなキョド男のM豚って感じ。特に男のほうがいかにもラノベの主人公という感じで嫌悪感。 短編4つで最初の3つがなんとなく最後の姉の話に繋がっていきますが、ミステリー慣れしてればかなり初めの方からこの展開は予想可能。 こういうキャラクターのノリが好きな人だと6点ぐらいにはなるかも。自分はダメでした… このマツリカシリーズの3作目と同作者のMediumを勧められたので1作目から読んでる最中です。 |