皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ぷちレコードさん |
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平均点: 6.32点 | 書評数: 242件 |
No.3 | 7点 | 私という名の変奏曲- 連城三紀彦 | 2024/08/27 22:48 |
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洋菓子屋の店員だった娘が交通事故をきっかけに美女に変身、世界的なファッションモデルとして成功するものの、虚飾に満ちた生活にやがて心が蝕まれ、自分が憎む七人の男女ひとりひとりに、自分を殺させようとする。
一人の女を七人が別々に殺すことになるのだが、もちろんそんなことは現実的に不可能。その不可能をどう可能にするのか。セバスチャン・ジャプリゾの「シンデレラの罠」のようなトリッキーな心理ものを髣髴させる作品である。 |
No.2 | 7点 | 暗色コメディ- 連城三紀彦 | 2022/12/08 22:09 |
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冒頭から連続して描かれる四つの奇妙な事件。カットバックで描かれた四つの事件はいずれも幻想的で薄気味悪いが、とりわけ葬儀屋の主人が気の抜けた声で言った言葉は、最高に滑稽でグロテスク。
こんな突拍子もない謎の数々に、作者は本当に論理的な答えを用意してくれるのだろうかと、眩暈に襲われながら次第に不安になっていく。 第二部に至って謎はある部分で拡大しながらも、次第に現実に向かいだす。が、最後に待っているのは、奇妙な事態。心理的なサスペンス、狂気や妄想や真相の異様さが楽しめる。 |
No.1 | 6点 | 処刑までの十章- 連城三紀彦 | 2022/05/22 22:56 |
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まさに連城節前回の序章から、物語は直行と義理の姉との禁断の恋をはらみながら、思考が追い付かないほどの反転劇を繰り広げてゆく。
連城小説のキーワードのひとつである「疑心暗鬼」が極限まで突き詰められた作品。 |