皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ことはさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 273件 |
No.5 | 9点 | エラリー・クイーンの冒険- エラリイ・クイーン | 2019/02/01 12:29 |
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平均点はいまひとつですね。やはり短編集は高得点は難しいのか。
友人にすすめたら「教科書みたい」といっていましたが、謎解きミステリの典型を体現しているからだと思います。 「シャーロック・ホームズの冒険」と並んで、謎解きミステリ短編集の基本図書ということで、この点。 (2025/1 再読したので追記) 「アフリカ旅商人」 趣向はいいが、構成はシンプル。手がかりと推理だけで、すこし無味乾燥ぎみ。 「首吊りアクロバット」 ”なぜ、その殺害方法?”という疑問はよい。決め手の手がかりが提示から即解決な構成は、すこし残念。 「1ペニー黒切手」 ホームズのある作品をフィーチャーして、最後はポーのある作品をフィーチャーして締めと、なかなか気がきいている。犯行現場に残る手がかりが、クイーンらしくていい。 「ひげのある女」 だいぶ強引な構成の話だが、嫌いじゃない。”手がかりはたくさんあったよ”と説得するような推理は、ややクイーンらしくない。終盤の展開はホームズのある作品を思い出させる。 「三人の足の悪い男」 ミステリを読み慣れていたら、手がかりとその展開はわかってしまう。「事件の構図」と「後半の展開」は、以降のある作品を思い起こさせるが、エラリーの発言も含め、以降の作品の方が圧倒的に良作。 「見えない恋人」 ライツヴィル物を思わせる舞台に、シンプルな構図でまとまっている。タイトルの意図が最後にわかる構成はよい。 「チークのたばこ入れ」 短いページ数に事件が複数盛り込まれ、展開のキーにタイトルの”たばこ入れ”が絡んでくる見事な構成。推理も明確で、犯人名を最終行にもってくるたたみ方も鮮やか。本作のベストの1つ。 「双頭の犬」 本短編集中、もっとも雰囲気作りに力がはいっている。事件が起きるまでの描写も丁寧で、実験発生後、一気呵成に解決になだれ込む。本作のベストの1つ。 「ガラスの丸天井付き時計」 冒頭に事件の手がかりを前振りをしつつ、短いページ数に正しい手がかりと偽の手がかりを複数詰め込んで、推理の構築だけでよませる、これぞクイーンといった1篇。”こんなことする犯人はいないだろう”というところをスルーできない人には評価されないだろうが、私的好みでは、本作のベストの1つ。 「七匹の黒猫」 エラリーが偶然きいた不可解な話からはじまり、ほぼ視点をエラリーに固定して、息つく間もなく展開させる良作。被害者について地の文で描写されないところは、極めて初期クイーンらしい。 「いかれたお茶会」 中期のミッシング・リンクのこだわりに繋がる最初の例か? 私には展開も含めて、のれない作品。 |
No.4 | 6点 | レーン最後の事件- エラリイ・クイーン | 2019/02/01 12:22 |
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ラスト以外は読みどころがないと思うけど、やっぱりラストの構想はいいので、6点で。
角川の新訳で再読したので追記。 後半に出てくる2つの推理は、かなり魅力的な推理なのだが、前半3分の2は、あまりにも冗長で偶然が多い。これで全体の印象が悪かったのだなぁと再確認できた。後半の事件だけで中編にまとめていたら、「神の灯」以上の傑作になっていたかもと思う。 |
No.3 | 7点 | Zの悲劇- エラリイ・クイーン | 2019/02/01 12:20 |
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やはり、X,Yと比べると色々落ちる。雰囲気も変わってしまっていて、原因はこのころのクイーンの量産体制と邪推。
それでも最後の推理シーンはいいので、少しおまけで7点 |
No.2 | 9点 | Yの悲劇- エラリイ・クイーン | 2019/01/31 18:53 |
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バニラの匂い、マンドリンが凶器など、そそられるガジェットが満載で、クイーンの生涯のテーマ「操り」の初出とか、注目点が盛りだくさん。
推理部分は今ひとつと思うけど、やっぱりこれは傑作。8点と迷うけど、9点で。 |
No.1 | 10点 | Xの悲劇- エラリイ・クイーン | 2019/01/31 18:35 |
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小5のときに、初めて読んだ大人向けの本。
そのときはなんとか読みおえるのが精一杯。読めたことに満足していただけでした。 その後、中1で読み直したとき(ほとんど忘れていたこともあって)、舞台裏解説で、今まで見えていた風景がパタパタと変わっていくことに、とても興奮したものです。 あのときの快感を求めて、今もミステリを読んでいる感じなので、文句なく10点で。 |