皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
レッドキングさん |
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平均点: 5.27点 | 書評数: 888件 |
No.8 | 7点 | 葬儀を終えて- アガサ・クリスティー | 2019/08/20 06:21 |
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富豪一族の遺産相続をめぐる連続殺人のごとき展開にも関わらず、もっと何か「奥のありそな」ひんやりとしたホラー風味。「どいつもこいつも『怪しげ』に描かれてるなあ」「逆に、犯人この中にいないんじゃね?」「でもどうやって話まとめるんだ?」ときて「え? 犯人それえ?」となる。回り道一捻りされた「意外な真犯人」だった。
※「・・女はあまり親切ではありません・・」女流作家が書くと変に説得力があり・・ |
No.7 | 5点 | 白昼の悪魔- アガサ・クリスティー | 2019/08/11 17:34 |
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人物設定から「こいつが殺されるんだろなあ」と予測したのが殺されて、「犯人こいつしかいないだろう」ってのが犯人だった。また「こういうトリックなんだろうな」ってのは半分だけ当たった。
※登場人物の一人のオカルト狂い娘の蔵書の一冊が「火刑法廷」ってネタに思わずニヤリ。 |
No.6 | 6点 | 五匹の子豚- アガサ・クリスティー | 2019/08/04 10:52 |
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16年前に完結している殺人事件の再検証。タイトル通り容疑者は5人。プロットと人物設定から犯人これしかないだろうってのはダミーで、キャラ的にこれだと一番つまらんなってのが真犯人だった。
ところで容疑者は5人だが、新本格以降の作家ならば、登場人物の3人をさらに「容疑者」に加えられるかな。自分としては依頼者=真犯人ての期待する。 |
No.5 | 5点 | ナイルに死す- アガサ・クリスティー | 2019/07/14 10:16 |
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この原作小説よりも、映画「ナイル殺人事件」の方が面白い。
「人間関係トリック」によるアリバイトリックは見事。だがこれのヴァリエーションであること明らかな「不連続殺人事件」の方がもっと面白い。 |
No.4 | 4点 | オリエント急行の殺人- アガサ・クリスティー | 2019/06/05 10:44 |
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被害者でなく容疑者達の「ミッシングリンク」解明の話。これほど、名優を揃えて映像化して映えるミステリってないんじゃないか。名優達に演じられる「それぞれの役割を演じている容疑者達」、素晴らしくならないわけがない。
ミステリ小説としては・・・映像作品の「無難な台本」「読んで損のない原作」。それにしても「全世界のあらゆる階層からなる容疑者・・」って、「白人の、上流から、せいぜい下の上の階層」ってところじゃん。 |
No.3 | 6点 | アクロイド殺し- アガサ・クリスティー | 2019/02/07 14:01 |
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野暮な奴がミステリの悪口言う時「アクロイドやYの悲劇がどんなに面白いと言ったって、しょせん驚ろかしてそれで終わりだろ?」て引用する位に日本ではミステリを代表する作品だから、いまさらネタバレもクソもないと思うから書くけど、昔は広辞苑の類にも「アクロイド殺し:記述者即犯人という意表をついたアガサ・クリスティの・・」って項目があったはずだ。
高名な評論家が、「アクロイド」とか「Yの悲劇」は犯人が分かってから読み返す方が面白い、とか書いていたが・・実際たしかにそうだったが・・今、あらためて読み返しても「こんなもんだったか」が冷静な感想となる。ただ、作品への懐かしき思い入れを込めて点数にはオマケを付けたい。 |
No.2 | 6点 | ABC殺人事件- アガサ・クリスティー | 2018/09/10 18:14 |
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ひさーしぶりに再読。昔の古色蒼然たる翻譯だが読みやすかった。原作の力だろう、そのへんはさすがだ。でも何度も読み返してまで味わう代物でもないな。「連続=不連続もの」「操りもの」の元祖筋なんだろうか。もっと面白い物がいっぱい増殖してるしなあ。
※追記 その後、これ以前に「連続=不連続もの」の先例あると聞いた。でも「アクロイド」にも、なんと谷崎潤一郎の先行物があるって説もあるし、きりないな元祖探し。 |
No.1 | 6点 | そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー | 2018/05/19 12:58 |
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トリックしょぼすぎ |