皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
YMYさん |
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平均点: 5.86点 | 書評数: 336件 |
No.2 | 6点 | 神は銃弾- ボストン・テラン | 2022/07/22 22:18 |
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「右手の小径」というカルト教団が、ある一家を急襲する。両親は、残忍極まる手口で殺害され、娘は誘拐されてしまう。
この一家の妻には別れた元夫がいて、連れ去られた娘とは彼との間の子だった。離婚してからというもの、彼は意気消沈して、すっかりダメ男になってしまっている。しかし、最愛の娘が誘拐されたことで、ブチ切れる。警官の仕事を放り出した男は、ヤク中で、元カルト教徒の女をパートナーに砂漠地帯を、そして荒涼たる原野を、娘の行方を求めて駆け巡る。 一言で言うなら、クレイジーなローノベル。きな臭いパルプ・フィクションの臭いと、ドラッグカルチャーのサイケで怪しい雰囲気も立ち込めている。一見つかみどころのない印象もあるが、骨太の緊張感と禁断の領域に踏み込むスリルは満点。 |
No.1 | 6点 | その犬の歩むところ- ボストン・テラン | 2022/05/03 23:43 |
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人間の善意と愛を最もよく理解する犬が、様々な人々の魂を生き返らせる物語。
孤独の闇の中にいて気付かずにいた他者の思いに触れ、忘れていた夢・新たな夢を抱かせてくれる。犬と"悲しみとさよならの川"を遡りながらも、それでも生きる喜びがあることをたっぷりと教えてくれる。 相変わらず作者の文章は詩的で力強く、読む者の心を何度も揺さぶる。 |