皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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邪魅さん |
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平均点: 7.05点 | 書評数: 57件 |
No.7 | 8点 | Another- 綾辻行人 | 2017/03/25 07:20 |
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綾辻行人氏の作品にはじめて触れたのはこの作品でしたね
あまりミステリに詳しくなかったその頃は、ただその雰囲気が好きなだけでしたが、ある程度詳しくなってから読むと本格ミステリとしても良く出来ているなと感心させられました ホラー的解決と、ミステリ的解決を両立させたその手法にはやはり脱帽するしかないでしょう 超常現象を扱ったホラー小説でありながら、全編をしっかり読んで合理的解釈を加えていくなら死者はあの人でしか有り得ない、というのは十分に分かるところ それが素晴らしいとただ感動させられました 叙述トリックも初期の作品を彷彿とさせますしね |
No.6 | 6点 | フリークス- 綾辻行人 | 2017/03/25 06:46 |
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設定が設定なだけに信頼出来ない語り手であることはかなり見え見え、であるにも関わらず騙されましたね
特に二本目は中々秀逸です 表題作も変則犯人当てとして、単純ながら良く出来ています 良く考えるとそうなんですね、いや分からなかったのが悔しいですが 全編を通して綾辻行人の幻想的な文章が本作の雰囲気とマッチしていて非常に良かったです 特に第二作の狂気の描写は秀逸 |
No.5 | 7点 | びっくり館の殺人- 綾辻行人 | 2017/02/28 01:51 |
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かなり評価低いですけど、やっぱりこの作品は好きなんですよね
大胆不敵なトリックは薄気味悪ささえありますが、私は綾辻氏のこの幻想小説染みたところも好きなので ミステリとして、だけでなく その読後感も加味しての7点です |
No.4 | 10点 | 時計館の殺人- 綾辻行人 | 2017/02/27 02:20 |
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これは凄まじいなあ、と
読んでいて凄いなあと思いました 作品のキモはアリバイ崩し、である訳でして そこに永遠の自殺をした理由が絡んでくる 凄いとしか言いようが無かったです ラストシーンの美しさもさることながら |
No.3 | 8点 | 奇面館の殺人- 綾辻行人 | 2017/02/27 02:18 |
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所謂顔のない死体もの
ということで多くの人は最初は死体の入れ替わり、を疑うでしょう しかもそれ以外全員仮面をしていて、尚且つたまたまとはいえみんな似た風貌をしている訳ですからね しかし、話はそう単純ではなく 良く考えられているなあと思いましたね 中村青司の館ならではの顔のない死体、そしてみんなの顔に仮面を付けられた理由 どれも中々興味深いものでした |
No.2 | 7点 | Another エピソードS- 綾辻行人 | 2017/02/25 20:03 |
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ここでは結構評価が低いようで少し驚きました
そうですね、素直に文章を読んで推理していけば真相にたどり着くことは難しくない と、これは前作のAnotherも同じ、ですね そういう、ホラーでありながら本格ミステリ的解決が出来る作品というのは好きなので、この評価で |
No.1 | 10点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2017/02/17 13:13 |
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もはやいうまでもない傑作でしょう
ミステリとしての出来だけを考えるのなら奇面館や時計館の方が上でしょうが、しかしやはりあの一行の衝撃は凄まじい ミステリにはまるきっかけをくれた一冊、感謝と尊敬を込めて満点で |