皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ロマンさん |
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平均点: 8.08点 | 書評数: 177件 |
No.4 | 8点 | 人格転移の殺人- 西澤保彦 | 2015/10/24 23:03 |
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人格が入れ替わるという複雑なSF設定ながらも思っていたよりも登場人物達が描き分けられているので読みやすかった。とはいえ、事件が起きてからの展開は素早く、マスカレードという人格の入れ替えが頻繁に起こるのでやはり複雑ではあるけれど。その後に登場人物が推理を繰り広げるのは西澤保彦らしい。そして、最後の最後に明らかになる設定を巧く活かした真相は秀逸。ある程度予想できる部分もあるが、それらを成立させるための構成や伏線が「七回死んだ男」と同様に素晴らしい。動機の歪みも西澤保彦らしく、結末についても絶妙。傑作。 |
No.3 | 7点 | 幻惑密室- 西澤保彦 | 2015/10/20 20:17 |
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密室を超能力で作り上げてしまう事件が、当たり前のようにある世界のお話。ミステリ小説の掟破りを平気でやっている本作を初めて読んだ時はびっくりしたが、逆に超能力者のいる世界で、どうやって犯人をつきとめるのかを、実に上手く書いており、非常に新鮮である。 |
No.2 | 8点 | 彼女が死んだ夜- 西澤保彦 | 2015/10/20 15:16 |
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帰宅したらリビングに死体があった。明日からは夢だったホームステイに出発予定。悩んだ彼女は死体を遺棄する…。西澤保彦の匠千暁シリーズシリーズ第1作。いくらなんでも死体遺棄するかという突っ込みをしつつ一気読み。大学生が酒盛りしながら事件を解決するという珍しいパターン。意外な真相でなかなか面白かった。 |
No.1 | 9点 | 七回死んだ男- 西澤保彦 | 2015/10/20 14:54 |
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SFミステリーという枠組みを、確立させた作家さんの一人だろう。しかし西澤氏の作品は、単にSF背景の中で殺人事件が起きましたと言うものではない。そのSF要素そのものが無くては、トリックが成り立たたないのだ。主人公は月に何日かタイムスリップに会い、同じ日を何度か繰り返す特異体質なのだ。その最中に殺人事件が起きてしまう。普通は起きてしまった殺人事件の真相を、解き明かすのみである。しかし起きた殺人事件をやり直して、どうすれば殺人が起きないのか右往左往する処が読み応えが有るのだ。最期に謎を、隠している処も楽しめた。 |