皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
∠渉さん |
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平均点: 6.03点 | 書評数: 120件 |
No.100 | 7点 | アイソパラメトリック- 森博嗣 | 2015/04/23 20:28 |
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私事ですが、100件目の書評。なので、100件目はやはり大好きな森博嗣ということで、相変わらず芸がないですが。
さて、『アイソパラメトリック』ですが、なんというか、エッセンスを凝縮して濃縮した感じでしょうか。洗練された世界なんだけど、個々の作品の中には蒼い感じもあったりで。好きだったのは『動機』。gシリーズを連想させる一文があって震えた。 兎にも角にも、森博嗣がショートショートをやるとこうなる。 クリエイティブな森博嗣が好きな人には、間違いない作品集ではないかと。 |
No.99 | 5点 | 議論の余地しかない- 評論・エッセイ | 2015/04/23 20:24 |
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本を読みたいけどなかなか時間がとれない。森博嗣に浸りたいけど、小説はちょっと長い、って時に、インスタントに森博嗣が堪能できるので個人的には必携。なにげにいちばん手元に置いておくことが多い森作品。なんとかエッセンスだけで潤いを確保してますが、ちょっと長めに読んじゃうと、めちゃくちゃ小説が読みたくなる。なので劇薬でもある。悪い効能ではないからいいんだけども。 |
No.98 | 6点 | そして二人だけになった- 森博嗣 | 2015/04/23 20:24 |
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狙って賛否両論の作品にした感があるので、何言っても森博嗣の手の中というか、感想が言いづらい作品である。
でも、重要な作品であるような気はする。直近シリーズのテーマに直結してるような感じ。夢オチはすごいロジカルだと自分は思った。 もやっとした作品を読んだ感想的な雰囲気が滲み出てしまった |
No.97 | 6点 | 君の夢 僕の思考- 評論・エッセイ | 2015/04/12 00:13 |
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なんでも良いから積み上げれば、高いところに上ることができる。それと同じように、言葉を尽くせば、少なくとも今よりは多くが伝わるはずだ(森博嗣) これが全然うまくできなくてもう3年ぐらいもやもやにぶち当たってるような。そしてそんな時にここのサイトにも出会ったような。そうこうしてるうちに、気づいたら自分史上最高の臆病者になりつつあるような。そしたらこんな言葉もある。 自分が止まっていると、新しいものが恐くなる(森博嗣) 自分が物語世界に、そしてミステリィに向かう動機って、ただただ単純に現実逃避なわけで。でもって残念ながらそのスタンスが揺らいだことはないわけで。だから、そんな自分、じゃない自分が本を読んでる姿を見てみたいと思い願う2015年、そんなこんなで今年度もたくさんのミステリィとたくさんのミステリィ以外のものに出会えるように、生きていきたいと思います。 とまぁそんな感じのエッセイでした(どんなだよ笑)。 |
No.96 | 4点 | 幽霊刑事- 有栖川有栖 | 2015/04/12 00:12 |
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初めての有栖川作品。まず最初にどの作品から読もうか。有栖川さんの本のタイトルってキャッチーだし装丁もオシャレで、すごくそそるんだけど、唯一『幽霊刑事』というタイトルと装丁だけ、異様にダサい(ファンの人ゴメンナサイ)。だからダサイのから先に読んじゃおうと思い、本書を読むに至った。読んでみるとダサいタイトルと装丁に納得。まんまとキャッチされたな、俺(笑)。
もちろん中身は良かった(そしてダサかった)。切ない結末を迎えて、連続する白紙で物語の幕を閉じるのもグッと来たよ人間だもの。有用に紙を使ってて良かったと思う。 ※追記(2015/6/15) ハードカバーの表紙がオシャレだった(+1) |
No.95 | 3点 | 森へ消えた男- ポール・ドイロン | 2015/03/16 22:08 |
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メイン州猟区管理官の息子と密猟者で殺人の容疑がかかった父のヒューマンサスペンス・・・なのか?とにかくこの親子の関係のこじれと殺人事件のこじれが絡まってさらにこじれてしまうという、厄介なサスペンス。大自然の営みに比べて人間のやることは醜いってことなのかな。そういう意味では、ラストのこじれ方は半端じゃなかったね。まぁでもこれでよかったのかも。
これはどうやら映像化向きかな。主人公は誰でもいいけど、熟練の不死身パイロット、チャーリー・スティーブンスの役はハリソン・フォードでどうでしょう。だったら観ちゃうかな。 |
No.94 | 6点 | 虚空の逆マトリクス- 森博嗣 | 2015/03/10 01:11 |
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著者は自身の作品について「シリーズものは当然だが、それ以外も含めてすべてで一つの作品だと認識している」と語っている。そういう意味では『トロイの木馬』なんかは重要で、『すべてがFになる』からずっと深いところでテーマやモチーフが繋がって作品が出来上がっていたんだなと実感できる。
『赤いドレスのメアリィ』や『探偵の孤影』のノスタルジックな風味も『ゲームの国』みたいなアソビの心地良さも、森作品に通底しているテーマを感じることができる作品で興味深い。 『いつ入れ替わった?』は再読して貴重な作品になった。『有限と微小のパン』で萌絵の役割は終わったのかなぁと思っていたけど、意外とはそうでもなかったかもしれない。四季、G、Xシリーズで彼女が登場し続ける理由、もしかしたら、ここからが本当の萌絵の物語なのかも。そう思ったのは、ここが萌絵と犀川のラブロマンスの終わりだったからである。今後のシリーズの見方がまた少し変わってきそう。 私的には、以降の森作品への助走をつけるための作品集という位置づけ。これはこれで外せない。 |
No.93 | 10点 | 赤緑黒白- 森博嗣 | 2015/03/06 20:53 |
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Vシリーズもいよいよフィナーレ。わかっていても、てか2周目だけど、寂しいのは寂しい。読んでる自分でさえこれなんだから、もうしこちゃんの痛々しい姿なんか見てらんない笑。
なんだかんだVシリーズは楽しかった。まぁ、楽しいだけじゃミステリィファンは納得しないんだろうけど。個人的にはミステリィの質もこっちの方が(S&Mより)上だと思っている。まぁどっちがどう良いってのも野暮なんだけど。どのシリーズのどの作品にしても森作品は常に新しいアイデアがあってそれぞれに光っていると思う。 まぁそんな感じでV最終作『赤緑黒白』である。本作はどう考えても(とは言わないけど)S&M〜Vまでの20連作の中で最も難易度の高いミステリィだと思う。もし簡単だとすればそれは読者だからである。もしトリックに不満があるとするならそれもまた読者だからである。だからこそ紅子さん達は狂気じみた連続殺人に戦慄するし、そこから人間の意志を垣間見ようとする。登場人物の目線にたってみれば、物理法則や世の中の道理に囚われていては解けない本作の謎は、非常に難易度が高いと思う。そしてそれがリアリティだと思う。紅子さん達が生きている世界の「リアリティ」。その点に関していえば森博嗣はかなり生真面目に物語世界の「リアリティ」を突き詰めて作品を書き続けていると思う。 まぁそんなものはミステリィ小説の役割ではないし、そもそもミステリィなのか、って言われちゃうと元も子もないんだけど、そもそもミステリィというジャンルの観念的部分は読者が創り上げるものなので、誰かがミステリィだって言えばミステリィになるし、ミステリィじゃないって言われたってまぁそれでもいい。そんな読者の思いに、作者が詰め寄る必要もない。だから、この作品はこのままが良いし、このままが素敵だし、このままが凄いと思う。本作の後に、四季があって、Gシリーズ、Xシリーズと続けてきたことを鑑みると、やっぱ「森博嗣は強かった」と心から思う。なんかわけわらん話になってしまった笑。 でも、だからこそ、森博嗣は読者に媚びちゃいけないし、ブレちゃいけない。その純粋な思考を信じて書き続けて欲しいと、今はVシリーズの余韻に浸りながら願っている。 |
No.92 | 2点 | トパーズ- 村上龍 | 2015/03/04 21:35 |
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村上龍のクセの強さが全開。そういう意味では面白いと思う。とくに二つ目の短編はサンペンスというかホラーっぽいというか。決して嫌いじゃないんだけど、まだ自分がこの切なさに追いつけてないというのが実情。 |
No.91 | 8点 | 朽ちる散る落ちる- 森博嗣 | 2015/03/04 21:35 |
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登場人物にテロリストがいたのでどんなとんでもない話になるのかと思いきやVシリーズらしいお話に安心したのは良い思い出。それにしてもとんでもなかったけど。宇宙密室と地下密室、とんでもない密室の二段構えでとことんミステリィを(下のコメントを見ると言いづらいけど…)楽しめた。とくに宇宙密室の方はシビアで良かった。らしさ全開の地下密室もまぁまぁ好きだけど。
そしてここまでくるとキャラクタの動きもかなり活発。いろんなところにあった伏線も回収され始めて、そしてまた謎が出てきて…。読むたびに面白さが増幅されて飽きさせないのは僕だけでしょうか。下を見ると不安になる…。 |
No.90 | 9点 | 捩れ屋敷の利鈍- 森博嗣 | 2015/03/02 22:41 |
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スリムになってよりシャープになった、森作品の可能性を感じる記念すべき一作、と勝手に自分は思っている。
ミステリィの面白さ、サスペンスの緊張感、保呂草のハードボイルドも損なわれず、全てが抜群に機能しているのが素晴らしい。 作品がスリムになってより鋭さを増した森ミステリィと、捩れ屋敷それ自体が殺人のトリックに利用されていないという切れ味の悪さ。タイトルに偽りなし、まさに「利鈍」である。 しかしながら、これこそミステリに必要な「リアリティ」であると思う。特殊な屋敷がそこにあるからそれを利用しよう、だなんてねぇ。登場人物が読者とお友達だったらありえるのかもしれないけど笑。でもだからこそ、森博嗣のミステリィには、「人間の確かな意志」が宿っていると思う。 そんな感じでミステリィの世界で起きるトリックの幻想を指摘しながらも、新たなトリックを仕掛ける著者はプロフェッショナルだなと思う。犯人当てのアイデアはびっくりしたけど、これがミステリィだと、自信をもっていえると思う。いい作品でした。 でもってもう一つの方のトリックはファンのみなさんで楽しみましょうか。できればいろんな人に痺れてほしいけど。 |
No.89 | 2点 | 様々な別れ- 佐野洋 | 2015/02/28 21:45 |
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つまらなくなさすぎて、逆につまんなかった。でも、話作るのは巧いなぁ。アリだとは思う。 |
No.88 | 7点 | 六人の超音波科学者- 森博嗣 | 2015/02/28 21:45 |
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だいたいにおいて、正念場の実体は、本当の正念場よりも、ずっとまえにある。(『恋恋蓮歩の演習』より)
もしかしてこれかな。正念場。最高。さぁ、次へ。 |
No.87 | 8点 | 恋恋蓮歩の演習- 森博嗣 | 2015/02/24 20:34 |
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保呂草って、人間味のあるすっげぇイイ奴でな気がするんだけど、意外と読者の反応は割れるんだよなぁ。ハツラツな奴等だらけの本シリーズにおいて一人ハードボイルドな彼はかなり損な役割な感じがするけど、森氏の愛情が強く感じられるのでこの保呂草というキャラクタは大好きだ。
そんな保呂草が森氏によって"忙殺"される本作。あまりの忙しさ(!?)に保呂草がほんの少し自身の内側を見せてくれました。でも「見せすぎない」から、読ませるわけだ。でもって作品に漂うセンチメンタリズム。そして確かなミステリィ。 毎度毎度けっこうスゴいことやってると思うんだけどなぁ~。そんな気取らないスタンスも自分好みな森作品である。 |
No.86 | 5点 | 夏と花火と私の死体- 乙一 | 2015/02/22 21:26 |
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どうやら初乙一ではないっぽいけど(ジョジョのノベライズをたしか読んだ)、ほぼ初乙一の気分で読んだ(なんだそりゃ)。
しかもデビュー作。読む側もほんの少し力が入る。でも気付いたらいつのまにその力も抜けて、自然体で乙一作品の世界に入り込めてました。物語設定の異色さに比べて乙一氏の作品へのスタンスは非常に明快で、素直な気がした。自然体で書いたからこそ、死体の一人称が際立つし、「優子」の世界観は美しかったのかなと、勝手に自分の中で乙一像を作ってました。シンプルで凡庸な作品だという世評も多いけど、ライトな作風はかなり作者も意識してると思うし、簡単に書ける代物ではないかなと、個人的には感じた。まぁ、フツーに衝撃的だった。 |
No.85 | 7点 | 痩せゆく男- スティーヴン・キング | 2015/02/22 21:06 |
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痩せる、ひたすら痩せる。キングが描く「痩せゆく恐怖」はアイデアたっぷりで、日常がしっかり歪んで、書き手の意志がこれでもかと伝わってくる、もはや感動の、熱い熱い恐怖小説だった。とくに本作は、しっかりしたアクションがあり、ユーモアのセンスも光っていて、エンタメ色も強い。元が別名義での作品だったからの遊び心でもあるけれど、文句なしに面白かった。ごちそうさま。 |
No.84 | 6点 | 五分後の世界- 村上龍 | 2015/02/14 02:27 |
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村上龍の持つ精神世界をありのままに書き連ねたような作品なので、ある意味でノンフィクションのような作品である。でも、そういう作品をノンフィクションで書かないのが村上龍というか、『五分後の世界』である。
自分が生きている世界の「五分後の世界」、パラレルワールドになんの前触れもなく訪れてしまった主人公の小田桐、彼が行きついた世界では未だに日本は降伏をせず戦争を続けていた―。 小田桐は迷い込んだ世界の中で、もう一つの日本を知り、もう一つの歴史を知り、そこに生きる人を知り、もう一つの思想を学んでいく。そんな小田桐が戦火の中で一つの決断をして、物語は終わる。 しかし、どうしてこの世界に来たのか、そしてどこに行くのかという謎は明かされない。ただ、重要なことは、謎が解けることではなくて、当人がどう理解し、受け入れるのかである。その点において本作の結末がもつリアリティには震えた。充分にミステリの要素を含んだエンタテイメント作品であると、少なくとも自分は断言できる。 ただ、好みはかなり分かれると思う。 |
No.83 | 7点 | 今夜はパラシュート博物館へ- 森博嗣 | 2015/02/14 02:27 |
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前2作の短編集よりも、全体の流れが良い。シリーズ短編とオリジナルを前半と後半で分けた並びも気に入っている。
初短編集の『まどろみ消去』から比べると、良い意味で力の抜けた感じがする。7割ぐらいの感じで、著者の力加減が絶妙な作品集になっていると思う。この「7割感」を点数に反映した。読む側のコンセントレーションも7割ぐらいで楽しめた、ということで。 前半の短編(『どちらかが魔女』~『ぶるぶる人形にうってつけの夜』)は、まぁ、楽しみ方次第でどうにでもなる感じ。シリーズものなので、読者(とくにファン)の食いつきは良いことでしょう。 そんでもってノン・シリーズ短編である。個人的にはかなり思い出深いものが多い。 『ゲームの国』は東野さんの『名探偵の掟』みたいなアンチめいた作品になっているけれど、あれよりも砕けてるし、オシャレ感があってふつうに面白い。 『私の崖はこの夏のアウトライン』、『卒業文集』、『恋之坂ナイトグライド』はある意味でかなり思い出深い短編で、初読した当時、この世界観にはまり過ぎて恥ずかしながら自分も短編に挑戦したのである。もちろん駄作だけど、それぐらいはまっていた。 でも改めて読むと、ラストの『素敵な模型屋さん』が一番好きかな。駆逐艦的に言うと「撃沈」な世界観。ほんの少し年をとって、ノスタルジックになったわけだ。喜ばしいことなのか。でもこの変化が再読においてエッセンスになったので、ノスタルジックも悪くはない。 |
No.82 | 8点 | 魔剣天翔- 森博嗣 | 2015/02/11 15:31 |
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まぁ、相変わらずの良作である。「空中密室」がなかなかのインパクトだったので、Vシリーズの中ではミステリィとしてのウケがイイ方の作品なのかな。
各務亜樹良が初登場である。主要キャラがだいたい揃って、みんなそこそこ出番があるので、ファンとしては読みがいがある。とくに保呂草は一気にハードボイルド調に。なんか日本人が描くハードボイルドって絶対にハンフリー・ボガートみたいにはならないし、たまにエディ・マーフィみたいな、嘘だろ!? みたいなのもいるけど、その点保呂草潤平はかなりツボなキャラクタだし、エンジェル・マヌーヴァを巡るサイドストーリーはかなり楽しく読めた。森博嗣はハードボイルドが一番巧いんじゃないか。そして紫子ちゃんは一番出番少なだけど一番カワイイというお得なキャラだろう。いや、単純に可愛らしかった笑。 あと印象に残ったのは、今のところ森作品では最初で最後になっているダイイング・メッセージの登場でしょうか。こういうところは森博嗣のわざとらしさというか、いわゆるアンチみたいな使い方ですが、そんなところにキュンとしてしまう森ファンなのでした。 |
No.81 | 3点 | 幽霊人命救助隊- 高野和明 | 2015/02/11 15:31 |
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本当に辛いときに読めるような本ではないかもしれないけど、ちょっと深刻な顔になりがちになってきたときに、ほんの少し笑い飛ばせることができれば、まぁ結果オーライである。たぶん、そんなエンターテイメントを目指したんじゃないかな。だから、神様がパラシュートで降りてくるんだろう。 |