皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ナノさん |
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平均点: 6.19点 | 書評数: 48件 |
No.28 | 6点 | ビッグボーナス- ハセベバクシンオー | 2013/06/29 02:09 |
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丁度裏社会を描いた作品を読みたかった所だったので、この作品はビンゴでした。
ストーリーとしましては、良くも悪くもテンプレート。 ただ全体を通して抑揚に欠けたかなという印象です。一番面白いシーンはどこだと聞かれると答えに詰まりますね。 パチスロを知っている方は更に楽しめるでしょう。 |
No.27 | 8点 | 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人- 倉阪鬼一郎 | 2013/06/29 02:05 |
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書籍と言う媒体だからこその仕掛けとそれを成立させるための作者の努力に脱帽です。
ストーリーは確かに単調です。しかし、自由に言葉を選べる作品のストーリーとこの作品のストーリーは比較できません。 よって自分は高評価です。後半、本当に楽しめました。 |
No.26 | 7点 | フェイク- 楡周平 | 2013/06/21 23:35 |
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全体的にはとてもよかったです。
しかし前半9点、後半5点といったところでしょうか。 とにかく、ラストの一番の騙しがあっさり決まってしまったのが残念でした。 ラストの失速さえなければ、もっと大きく評価されている作品だと思います。 |
No.25 | 8点 | 交換殺人には向かない夜- 東川篤哉 | 2013/06/15 01:51 |
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東川作品を外で読むのは本当にやめとこうかなと思います。大根と細かすぎる死亡推定時刻に笑いをこらえるのが大変でした。
一方でトリックもよく編み込まれていたと思います。 3つの視点が収束した先にある2段構えは見事でした。 |
No.24 | 9点 | ゴールデンスランバー- 伊坂幸太郎 | 2013/06/13 16:14 |
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読み終わった瞬間溜息が出ました。
溜息をしたら幸せが逃げていくといいます。 今回自分から出た溜息は、この本を読んで積もり積もった読書の幸せが体内で飽和した結果、出ざるを得なくなったものじゃないかと思います。 孤独な逃亡者に次々と降り注ぐ家族愛と友情が心に染み渡ります。 ミステリではないでしょう。しかし、素晴らしい作品です。 |
No.23 | 3点 | アルキメデスは手を汚さない- 小峰元 | 2013/06/11 17:01 |
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タイトルに惹かれたのもあって読んでみました。
初出版は40年前ということですが、その隔たりが原因でしょうか。ミステリ的には物足りず、キャラの描き方にも疑問しか残りません。 名作は時が経っても比較的語り続けられる訳で、その点を鑑みればこの作品は時代の波に呑まれてしまった、もう一歩足りない作品だったのかなと感じました。 あと、章ごとのタイトルが適当すぎます。本そのもののタイトルは結構好きなのに。 |
No.22 | 4点 | ダリの繭- 有栖川有栖 | 2013/06/10 01:19 |
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ザ・本格ですね。
昔はともかく最近の読者となれば、この手の作品には満足できない人が多いのではと思います。 自分も例に漏れずでしたね。 画家・美術をテーマにするなら、深水黎一郎氏の某作品みたいなのがいいかなと思います。ダリというキャラを利用したのは正直、どうでもいい点でした。 |
No.21 | 7点 | 奪取- 真保裕一 | 2013/06/04 00:29 |
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その長さ故に避けていたものの、思い切ってこの度挑戦しました。
後悔のない選択でした。以下ネタバレあります。 綿密に練られた構成、そしてお札に関する膨大な知識には凄いとしか言いようがありません。 偽札造りの描写は多少ダレてしまいますが、逆に言えばそこ以外の疾走感、そして緊張感がとんでもないです。 偽札がバレないかとこちらまでヒヤヒヤしてしまう場面が多々あり、この感覚を味わわせてくれる本はなかなかないのではと思います。 それでも7点なのは、最後は主人公たちが完全に成功して報われて欲しかったという個人的な思いによります。 成功の結末を、見たかったですね。もちろんあの結末も大いにアリであると思いますよ。 |
No.20 | 7点 | 謎解きはディナーのあとで- 東川篤哉 | 2013/06/01 19:10 |
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良いですね、ゆるゆるとした読みやすい作品は有難いです。
難い本を読む間にこういった本を挟むと非常に読書が捗ります。 内容ですが、ラノベ感は否めません。 しかし、浮き彫りにならないヒントを文中に組み込む構成力はその辺のラノベ作家と一線を画していると思います。 |
No.19 | 8点 | 邪馬台国はどこですか?- 鯨統一郎 | 2013/06/01 19:05 |
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歴史好きの血が騒いでかなり楽しめましたね。
井沢氏の本を対話形式で読んでいるような感じでした。 筋も大体は通っており、中高時代の読書感想文にこの本を使えばよかったなと少し公開しました。 軽くネタバレになり得ることですが、「魔術はささやく」の後に呼んだので勝海舟の話とのシンクロにクスリときました。 |
No.18 | 5点 | 魔術はささやく- 宮部みゆき | 2013/06/01 19:01 |
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本当に、可もなく不可もなくといった作品。
大きな仕掛け、意外性はなかったもののミステリ要素と人間模様とのバランスもよく、終始同じペースで読めました。 |
No.17 | 8点 | カラスの親指- 道尾秀介 | 2013/05/29 00:16 |
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見事な作品でした。
普段なら一冊読み終わるとすぐに次の本に移行する自分ですが、この本は久々に余韻が欲しいと思いました。 深い人間模様をここまで分かりやすく流れるような構成で書かれると、引き込まれざるを得ません。 |
No.16 | 2点 | ブレイクスルー・トライアル- 伊園旬 | 2013/05/22 14:06 |
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人物、流れ、表現力、オチ、何をとっても中途半端な印象を受けます。
また、ラストで幾つもの視点が終息したようで全くバラバラのままです。 あと、都合の良い習性を持つ動物を出すのはトリック的に幼稚なのでその点でもげんなりしました。 設定が面白いだけに、残念でした。 |
No.15 | 7点 | 密室の鍵貸します- 東川篤哉 | 2013/05/21 11:33 |
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本格を地で行く内容に非常に好感を持てました。
確かにトリックに関しては、ミステリの本たっぷり持ち寄れば似通ったものが出てくるのは避けられないものでした。 しかし散りばめられたクスリとくる表現や、戸川×鵜飼と刑事2人のすれ違いなど、全体を通して飽きさせない工夫が為されており、作者の技巧を感じさせられました。 |
No.14 | 5点 | メビウスの殺人- 我孫子武丸 | 2013/05/19 12:03 |
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3部作の中では一番劣るかな、といった感じです。十分楽しめましたが。
3部作を読んでいるかの他に、「殺戮~」を先に読むか後に読むかでも評価は変わってくるんじゃないでしょうか。 私は先に読んでいたので、少々驚きを前借りされていた形となりました。 |
No.13 | 3点 | 黒い仏- 殊能将之 | 2013/05/19 11:54 |
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途中までは良かったんです。ダイエーの話にニヤリとしたり、普通の推理小説じゃないかと思ってました。
でもメフィスト賞受賞者を侮るなかれ、後半は全くついていけなくなりました。 やはりホラーはまだしも、SFとミステリはどうにも相容れないと再確認させられました。 |
No.12 | 4点 | 4ページミステリー- 蒼井上鷹 | 2013/05/16 18:13 |
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全てが極力無駄を省いた作品なので、少しでも蛇足っぽい表現はトリックのポイントであると分かってしまいます。
なので、この本はアイデアを楽しむ物であってトリックの良し悪しを見る物ではなかったです。 内容は、かなり似通ったパターンの話が多くて途中からダレてしまいました。短編集なのに読者を飽きさせるというのはなかなかだと思います。 4ページという制約上で60作も書いたという点で評価プラスですが、それでもイマイチな作品でした。 |
No.11 | 6点 | 黒い家- 貴志祐介 | 2013/05/06 21:33 |
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ハラハラする展開にページをめくる手が止まらない、そんな作品です。
喫茶店での軽い休憩のお供のつもりが、気付けば最後まで読んでいました。 ホラーならではの緊迫感の描写がとても鋭く、映画を見ているが如くその情景が映像として脳内で作られていきます。 多少ネタバレとなります。 どうにも和也の殺され方など、置き去りな個所や適当に処理された情報が多い気がします。 山場はとことん、しかし別の場面との温度差が大きく、完璧主義な方やミステリ専門の方には物足りないところもあるかもしれません。 |
No.10 | 9点 | 0の殺人- 我孫子武丸 | 2013/05/06 21:28 |
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個人的には大好きですね、こういう展開。
ほんのりとちりばめてある笑いどころも嫌味ではなく、すらすら読むための良いアクセントとなっていると思います。 |
No.9 | 6点 | イン・ザ・プール- 奥田英朗 | 2013/04/20 18:30 |
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短編集はいいですね。サックリ読めて。
この本は閉店間際の書店で購入しましたが、閉店15分前にレジを済ませた自分の一方、友人は閉店3分前までじっくり本を吟味。 閉店時間になったらどうするのかとハラハラでした。自分はレジを済ませているのに、です。 あぁ、私は義雄だなと思ってしまいました。 それぞれの患者のどこかしらに、読者誰もが共感する部分が隠れており、それが感情移入を呼び込んで、ストーリーをリアルなものとしているのでしょう。 少なくとも私は、そう感じました。 |