皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
TON2さん |
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平均点: 5.65点 | 書評数: 330件 |
No.9 | 8点 | すべてがFになる- 森博嗣 | 2013/03/25 18:29 |
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講談社NOVELS
S&Mシリーズを読み終えて再読して、実によくできた作品だと感心しました。「天才」という概念には今一つシンパシーを感じないものの、このシリーズの世界観が的確に描かれています。また、デビュー作にありがちな、人間関係や設定の過剰な説明もなく、リーダビリティにも優れています。 理系ではないので、トリックは全く分かりませんでしたが、肉親の死というものにも冷静・冷酷に対する真賀田四季という人物造形は素晴らしいと思います。 真賀田博士は、萌絵のことを「頭の回転が速い」と、犀川助教授のことを「頭の回転は遅いが、指向性が抜群」と評しています。なるほど。 |
No.8 | 4点 | 捩れ屋敷の利鈍- 森博嗣 | 2013/01/03 21:05 |
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講談社NOVELS
瀬在丸紅子と西之園萌絵がコラボします。 密室殺人というのは、実は密室でないという状況をいかにうまく設定するかということですが、この作品のトリックは感心できません。特に捩れ屋敷の鍵の構造については、複雑で理解できませんでした。 |
No.7 | 4点 | 赤緑黒白- 森博嗣 | 2012/12/28 18:21 |
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講談社NOVELS
登場人物のキャラが大好きなシリーズの第10作目で最終話ですが、いつもの明るい感じよりも色恋感情が先走った感じで、楽しめませんでした。 天才は人に理解されず孤独である。それゆえに誤った感情に陥ると、自分は人を殺しても許される存在だということになる話ですが、この感覚が気持悪い。 |
No.6 | 6点 | 今夜はパラシュート博物館へ- 森博嗣 | 2012/12/17 16:58 |
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講談社NOVELS
「どちらが魔女」「双頭の鷲の旗の下に」「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「ゲームの国」「私の崖はこの夏のアウトライン」「卒業文集」「恋之坂ナイトクラブ」「素敵な模型屋さん」の8編。 日常の謎系の短編集です。 |
No.5 | 4点 | 月は幽咽のデバイス- 森博嗣 | 2012/12/17 16:53 |
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講談社NOVELS
舞台は建設会社会長の豪邸。 トリックは並だなあ。むしろそんなこと警察が分かるだろうという程度です。 |
No.4 | 5点 | 人形式モナリザ- 森博嗣 | 2012/12/17 16:51 |
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講談社NOVELS
舞台は信州蓼科高原の人形博物館。 この作品で、紅子の元夫「林」の部下であり愛人である祖父江七夏が登場し、紅子との間で微妙な関係となります。 殺人のトリックよりも、キャラの面白さで読みました。 |
No.3 | 5点 | 夢・出逢い・魔性- 森博嗣 | 2012/12/17 16:35 |
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講談社NOVELS
東京のテレビ局で起こった殺人事件です。 人間は何かをかぶって生きたがる。そのほうが本当の自分を探したり現したりするよりも楽だから……。 小鳥遊練無の女装の顛末が面白かったです。 題名の英語が秀逸です。 |
No.2 | 5点 | 魔剣天翔- 森博嗣 | 2012/12/17 16:07 |
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講談社NOVELS
アクロバット飛行チーム内での連続殺人と、幻の秘宝の謎についての話です。 私にとってこのシリーズは、トリックよりも、登場人物のキャラを楽しんでいます。 |
No.1 | 4点 | 黒猫の三角- 森博嗣 | 2012/12/11 21:14 |
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講談社NOVELS
登場人物のキャラは面白いと思いました。 ただ、人よりも能力的に優れていることを嫌い、わざとテストで間違えるような人間がいて、殺人が人を殺す理由ともならないような理由によることが気持悪かったです。 |