皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ミステリーオタクさん |
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平均点: 6.97点 | 書評数: 155件 |
No.3 | 5点 | さよなら神様- 麻耶雄嵩 | 2021/06/23 16:32 |
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麻耶の神様シリーズ2冊目は6つの作品からなる連作短編集。
《少年探偵団と神様》 前作の既読者にとっては「よっ、神様ひさしぶり」てな感じで始まるが、ミステリとしてさほどインパクトのある話ではない。で、結末直前のアレは・・・後で分かる。 《アリバイくずし》 まあ結末が麻耶らしいと言えなくもないが、ミステリとしては普通。 《ダムからの遠い道》 前作に続いてアリバイ崩し。 最後に明かされるネタは悪くはないが、途中のガキどもの延々と続く議論は読むのが面倒だった。 そもそもアリバイは苦手。 《バレンタイン昔語り》 序盤で第1話のアレが分かる。 辛く残酷な話だが【神様ミステリ】としては、よくできていると評価せざるを得ないだろう。 《比土との対決》 これも面倒なアリバイもの。動機の意外性? あまりピンと来ない。 《さよなら、神様》 当然マトメになる話だが、分かったような分からんような・・・ 基本的に残虐な殺人ミステリは嫌いではないが、幼気な子供が不幸になる話はキツい。本書では何人もの子供が死ぬが個人的にはその子たちより、ある気持ちの優しい子の悲運が不憫でならなかった。 作者としては本作品集はсчастливый κοнецのつもりなのだろうが、自分には最悪のイヤミスだった。 さよなら神様。 そして暫しの間、さよなら麻耶。 |
No.2 | 6点 | メルカトルかく語りき- 麻耶雄嵩 | 2021/03/17 00:52 |
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メルカトルと美袋のための第2短編集。
《死人を起こす》 なかなか魅力的な短編ミステリに訳の分からない殺人事件をくっつけて、ぶち壊しているところが作者らしい。 《九州旅行》 あまり面白くなかった。オチも古い。 《収束》 また、こういう中途半端なミステリを書きやがって・・・ この話では登場人物たちの身長がポイントの一つになっているが、メルの身長が180センチ以下らしいのは少し意外だった。190位あるかと思ってた。 《答えのない絵本》 またまた訳の分からない話を書きやがって。 でもこれは凄い。緻密に組み立てていったロジックタワーを完成と同時に叩き壊して前代未聞の虚数解にいざなうのだから。 といってもマヤの悪ふざけだな。 《密室荘》 もういいよ。犯人は下弦の壱だ。 長年、自分の脳内でのメルカトルのヴィジュアルイメージは不敵な笑みを浮かべた阿部寛だったが、一昨年「シャーロック」というTVドラマを見てからディーンフジオカに変わった。しかしシャーロックの続編が見たい・・・あんな奴がホントの守谷であるわけがない!家族で守谷役を当てっこしたのに・・ おっと本作とは無関係な話でした。 思うのだが、摩耶にはミステリ界のピカソという形容が相応しいかもしれない。 |
No.1 | 7点 | 神様ゲーム- 麻耶雄嵩 | 2017/06/20 21:28 |
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いやぁ、エグいねぇ。
確かに子供に読ませる代物ではない。 でも最近、子供向けでも結構ショッキングな本もあるんだよね。 先日息子が小学校の図書館で借りてきた「ぼくがラーメンたべてるとき」なんてウッソ!って感じだったもんね。 |