皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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      いいちこさん | 
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| 平均点: 5.68点 | 書評数: 572件 | 
| No.11 | 5点 | 新 謎解きはディナーのあとで- 東川篤哉 | 2024/09/24 14:23 | 
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| 非常に低調なデキであった前作から一転して、本格度をかなり回復したように感じられる。
 反面、執事の毒舌は洗練を失って、丁寧な暴言という印象になっており、結果として通常の安楽椅子探偵ミステリに近づきつつある。 いかにも小品であるがゆえに、これ以上の評価は難しいが、気軽な読書のお供として悪い作品ではない  | 
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| No.10 | 6点 | 放課後はミステリーとともに- 東川篤哉 | 2015/07/07 16:33 | 
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| 「ディナー」以上にエキセントリックなユーモアが暴走気味で、本格度の高い作風とのギャップを感じる。
 キャラクター造形にしても、探偵が固定されていない不安定さもあり、「ディナー」の2人には遠く及ばない。 ベストは「霧ヶ峰涼の逆襲」で断然。 僅かな仕掛けから意外性あふれる真相を導き出しており、極めてレベルの高いパズラー。 準ベストは「霧ヶ峰涼の屈辱」。 それ以外はトリックこそ大胆であるものの、偶然の産物やフィージビリティに難がある作品ばかりで、前2作とのレベル差が大きく、この評価  | 
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| No.9 | 7点 | ここに死体を捨てないでください!- 東川篤哉 | 2015/02/27 17:39 | 
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| 犯人・探偵サイドが意識しないまま接近し、限定された情報から誤った推理をぶつけ合う展開が楽しめる。
 メイントリックは非現実的との批判は免れ得ないものの、アリバイ工作としては他にないユニークな仕掛けであり、作風が違和感を緩和。 解明に向けた手がかりを巧妙に配し、犯人の所在不明や提示された謎に一定の説明を与えている。 ユーモアあふれるストーリーテリングもこなれている部類。 以上、数ある著作の中では完成度は高いのだが、作者の立ち位置・作風からするとややエッジは不足気味。 まとまりのない長打か、まとまった単打になってしまうあたりに、物足りなさは感じる  | 
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| No.8 | 3点 | 謎解きはディナーのあとで 3- 東川篤哉 | 2015/01/14 14:55 | 
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| 第2作と同様に近隣の図書館に蔵書があったので読了。
 みなさんの評価と同様。 第1作からはもちろん、第2作からもさらに劣化しており、著者の力量からして最低限の水準にも達しておらず残念。 せっかくの大ヒット作品であるだけに、本作をもってシリーズ完結なのであれば妥当な判断。  | 
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| No.7 | 5点 | 謎解きはディナーのあとで 2- 東川篤哉 | 2014/12/22 11:38 | 
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| 近隣の図書館に蔵書があったので読了。
 基本的な骨格は第1作と同様。 作品によってバラツキはあるもののロジックもトリックも第1作よりは確実に落ちる印象。 「楽しめる」と言える最低レベルを死守  | 
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| No.6 | 7点 | 殺意は必ず三度ある- 東川篤哉 | 2014/10/03 20:53 | 
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| まずベース盗難事件という冒頭の掴みが強烈。
 第一の犯行は局面が限定され過ぎていてほぼハウダニットと化している中、秀逸なトリックで切り抜けた。 加えて見立てを活かしたベースの処理が抜群。 完成度にはやや難があるものの、鮮やかなインパクトを残す佳作。  | 
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| No.5 | 3点 | 私の嫌いな探偵- 東川篤哉 | 2014/08/25 14:17 | 
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| 近隣の図書館に蔵書があったので読破。
 他の作品にみられるトリックの独創性やロジックのキレ味などが影を潜め、全体に小粒な印象。 著者本来のパフォーマンスが発揮されているとはいえない作品。  | 
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| No.4 | 7点 | 交換殺人には向かない夜- 東川篤哉 | 2014/08/18 14:13 | 
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| メイントリックの破壊力は十分。
 ただ読者が真相に迫り得る材料はなく、犯行現場の地理関係はじめ仕掛けが不発に終わっている。 細かな伏線は丁寧に拾っているものの、消化不良感が否めない。 著者の実力の一端は示しているが、作品の完成度が不十分なのが惜しい  | 
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| No.3 | 6点 | 館島- 東川篤哉 | 2014/04/04 15:40 | 
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| 犯人特定に至るプロセスはロジカル。
 メイントリックは豪快ではあるが、意外性に乏しく実現性にも無理を感じる  | 
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| No.2 | 7点 | 謎解きはディナーのあとで- 東川篤哉 | 2012/01/09 10:46 | 
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| 本作への酷評はこのレベルの作品には飽き足らないミステリマニアと、ドラマ(脚本・キャスティング・演出とも酷すぎた)から入った層によるものと思われる。
 確かに満腹感は味わえないものの、シンプルでもプロットは完全に「本格」で水準以上のデキにある。 主要キャラクターの設定もありきたりだがユーモアあふれる筆致で楽しませてくれる。 コストパフォーマンスだけは大いに疑問だがミステリ入門書としては良質な作品  | 
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| No.1 | 6点 | 密室の鍵貸します- 東川篤哉 | 2011/12/23 08:34 | 
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| メイントリックはよく考えられていて、ユーモアを交えたストーリーテリングも水準以上。
 しかしこれだけ周到に準備した犯人が2番目の殺人ではかなり雑な印象であること、動機の脱力感(著者一流のユーモアだが)が減点要素  | 
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