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take5さん
平均点: 6.51点 書評数: 283件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.8 5点 葬儀を終えて- アガサ・クリスティー 2022/09/23 19:29
斎藤警部さん他幾人かが述べている通り、
家系図がミスリードの元としても機能しています。
私の癖でこういう作品は右手の指を
家系図と表紙裏の人物一覧の両方に突っ込んで
読み進めるのですが、
ミスリード防止に役立ったかなあと。
疑問なのは犯人の動機に対して行動の整合性がとれていないと感じます。
まあ殺人とはそういうものとも言えますが。
折原一さんはこれがベストワンだそうで、
私のクリスティランキングでは、、、
選外ですねえ。
まあ好みなので。

No.7 8点 五匹の子豚- アガサ・クリスティー 2022/08/20 17:57
十年ぶりに再読。クリスティー女史はやっぱり凄いや!
1942年の昔に、男女、夫婦、姉妹、友人、師弟を
(↑様式美に則って関係を五つ書きました)
人情味溢れる描き方をしながら、
その全ての人の回想にダブルミーニングを
潜ませるという離れ業。
いわゆる回想の殺人というもので、
人がいかに主観的にものを捉えるか
(5人もそして読み手の私も)。
個人的に『春にして君を離れ』と
同じ位好きな作品に昇格しました。
こちらのサイトは皆さんの書評でまた読みたくなる、
感謝します。
10人読んだら8人は、私のように途中では、
二行目に書いた●●関係が真相と思うはず。
女史さすがです。

No.6 7点 鏡は横にひび割れて- アガサ・クリスティー 2019/08/03 01:50
クリスティーさすがです。72才で書いたなんて。
作中のミス・マープルが、社会の変化へ対する心持を語りますが、クリスティー自身の心境がユーモアに交えて伝わってくるようです。
フーダニットがワイダニットの隠れ蓑になっているあたり、読み終えてから改めて上手さに感服しました。
クリスティー女史の書く主人公の女優に共感する女性読者と、夫に共感する男性読者が共存しているのではないでしょうか。

No.5 8点 オリエント急行の殺人- アガサ・クリスティー 2013/08/18 21:37
映像のイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
異国情緒トリックと、やはり女史はすばらしい。

No.4 7点 五匹の子豚- アガサ・クリスティー 2011/08/18 17:52
様々な視点がそれぞれの立場によって示されるのですが、
真相は『藪の中』にはなりません。
クリスティーの作品がなぜ今も多く読まれるかといえば、
そこに書かれる人物の何れかに、
読者自身が投影されるからではないでしょうか。
生活がよく書かれていると思います。

No.3 9点 そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー 2011/08/11 00:29
文学として人のいる世界が描かれているということに尽きるのでしょう。
翻訳家の方の力量もあるのだと思います。
いつか原作にあたって、言葉遊びをゆっくり読み解きたいです。
追記…このサイトでこの作品を大人になってから読んだとかトリックを知ってから読んだとかいう方が多い事にびっくりしました。学生時代って程度の差はあれど何か誰かのきっかけで読書位するものではなくなっているのでしょうか。大抵はクリスティーやドイルやクイーンに出会うのではないのでしょうか。高飛車な言い方ですが不幸だと思いました。

No.2 9点 アクロイド殺し- アガサ・クリスティー 2011/08/11 00:01
叙述トリックの世界を、生まれて初めて知るのは、この作品だったという方は多いと思います。
私は中学校の先生に教わって10代の早い頃に読みました。
(国語の時間に1人称・2人称・3人称の学習として)これは幸せなことですね。
その思い出の点数が9点です。
採点とはそういうものでよいと信じます。

No.1 9点 春にして君を離れ- アガサ・クリスティー 2011/08/10 23:23
クリスティの作品は皆さんたくさん読まれていて、
そして正当な(と信じますが)評価をされている事と思います。
時代背景を鑑みずとも人間を描く事を続けるというのは大変な作業ですから、作品の質が押並べて高いのはすごい事です。
さて『春にして君を離れ』は、そんな中で心理ミステリーとして読みました。
これまでのクリスティと違う雰囲気というだけできっと自分には合ってしまったのでしょう。
あくまでも個人的な採点として、そしてクリスティの人生をその裏に投影しての採点です。

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take5さん
ひとこと
古今東西ミステリーは沢山ありますが、
すばらしい古典に出会った時、
人間が描かれている作品に出会った時に、
ああ読んでよかったと思います。
そういう作品に一つでも出会えればと、
このページを覗...
好きな作家
決められません
採点傾向
平均点: 6.51点   採点数: 283件
採点の多い作家(TOP10)
東野圭吾(27)
ジェフリー・ディーヴァー(16)
連城三紀彦(15)
薬丸岳(13)
道尾秀介(12)
今野敏(8)
アガサ・クリスティー(8)
島田荘司(8)
辻村深月(7)
奥田英朗(6)