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虫暮部さん
平均点: 6.21点 書評数: 2006件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.6 5点 新しい十五匹のネズミのフライ- 島田荘司 2016/01/26 11:43
 バウチャーことメリーウェザーが親しく付き合い始めた女性がワトソンの義姉だった、という偶然は許容範囲内か? ちょっと受け入れがたいなぁ~。

No.5 4点 幻肢- 島田荘司 2015/01/27 15:02
 精神状態が不安定なひとに対して周囲の者たちが口裏を合わせ一芝居打つ、という設定、島田荘司は4作目か(?)。割と何でもアリになっちゃう、ユメオチに準ずるもので、あまり褒められたものではないと思う。
 前半は医学小説(?)。予想出来る後半のどんでん返しは幾つかあったが、その中で最も平和な結末に落ち着いた、という感じ。

 ところで、大学生が同乗者を巻き込む事故を起こして、親が何の対応もしていない?
 “ドッペルゲンガー”ってちゃんと雅人の口から聞いていたじゃないか。
 通俗的な恋愛模様もいただけない。結局、小暮さんはどういうポジション?

No.4 5点 星籠の海- 島田荘司 2014/01/16 13:21
御手洗潔シリーズで上下巻、となるとそれだけでもう驚天動地の大トリックを期待してしまうものだが、本作はそういうものではなく、寧ろ人の世の諸々が絡み合って生み出す不可解なタペストリー、といった類の作品。“難病の子供”というベタな要素を持ち込むのはズルい、とはいえ面白かった。
 しかし先入観ゆえの物足りなさも否めない。これ、御手洗モノである必然性は希薄なんじゃないの?ノンシリーズにしてニュートラルな気持ちで読ませたほうが楽しめたんじゃないの?という気もする。

No.3 6点 アルカトラズ幻想- 島田荘司 2013/01/02 17:56
 第三章までは良かったが、その後はいただけない。
 ネタバレ承知で書くが、誰かを騙すために周りの皆が共謀して大芝居を打つ、というなら割と何でもありになっちゃうわけで、それは夢オチのようなものだと思うのだ。しかも島田荘司はそういう作品を既に幾つか書いているじゃないか。

No.2 5点 ゴーグル男の怪- 島田荘司 2012/02/23 06:38
 なんか変だ。ネタバレ承知で書くが、作詞家・実相寺と真犯人との関係を考慮すると、実相寺が最初の事件の通報者になったのは偶然過ぎないか。そのせいで実相寺と刑事との間に直通のラインが出来たわけだが、もしもそれがなければ駅前での突き飛ばし事件の際に登場してすぐ消えた真犯人の名前も不明だったかもしれず、そうなると容疑者圏内に入ってこなかった可能性もあるわけだから都合良過ぎでしょう。
 また、釣銭のネタは別の某作で言及されていたものの使い回しでがっかり。
 そして相変わらず文章が妙に硬いなぁと感じた。

No.1 7点 写楽 閉じた国の幻- 島田荘司 2011/06/08 16:20
 江戸編の後半が感動的。ミステリの感動ではないけど。
 日本人論については“またか”という感じ。美人教授も島田荘司作品に良く出て来る類型的な変人だと思った。
 “やれ突け”なんて単語が説明なしで使われているが、これは常識の範疇なのだろうか。

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虫暮部さん
ひとこと
好きな作家
泡坂妻夫、山田正紀、西尾維新
採点傾向
平均点: 6.21点   採点数: 2006件
採点の多い作家(TOP10)
山田正紀(111)
アガサ・クリスティー(75)
西尾維新(73)
有栖川有栖(52)
森博嗣(50)
エラリイ・クイーン(49)
泡坂妻夫(42)
歌野晶午(29)
小林泰三(29)
島田荘司(26)