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kanamoriさん
平均点: 5.89点 書評数: 2426件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.6 5点 夏油温泉殺人事件- 中町信 2011/03/27 09:49
推理小説作家・氏家周一郎シリーズ(旧題「不倫の代償」)。
温泉旅行中のマイクロバス転落事故の最中の殺人事件を、妻の早苗とともに真相究明に乗り出すが・・・・。温泉旅行に目撃者の記憶喪失、連続殺人にダイイングメッセージという例によって大いなるワンパターンです。
プロローグにある、関係者の独白が頭に残っていると逆に騙されます。

No.5 5点 浅草殺人案内- 中町信 2010/09/16 17:33
東京下町の鮨屋・山内鬼一が探偵役を務めるシリーズ第1弾。
莫大な遺産相続を巡って3人の相続人が次々と殺されていくというお話。いくら被害者と面識があって担当警部と同級生だったといえ、単なる寿司屋の主人がそこまで捜査に突っ込めないだろうとか、”浅草のミス・マープル”こと鬼一の母親タツのあのキャラはどうなんだろうとか、例によってツッコミどころが多く楽しめた。

No.4 4点 三幕の殺意- 中町信 2010/06/05 15:19
中町信の久々の長編(といっても初期の中編「湖畔に死す」の長編化)ですが、ちょっとガッカリな出来でした。
尾瀬沼の雪の山荘を舞台にした読者への挑戦付きのオーソドックスな犯人当てで、トリックの絡みで原型と同じ昭和40年を時代背景にせざるを得ないというのは分かりますが、現代では読むに堪えない内容でしょう。
新しい趣向を考える気力が、もはや喪失したということでしょうか。

No.3 6点 「心の旅路」連続殺人事件- 中町信 2010/05/24 23:19
”心の旅路=記憶喪失”がテーマの初期長編ミステリ。
お約束の温泉は今回は水上温泉で、殺人目撃者がショックで記憶喪失になるという都合のいい設定。
例によってアレ系の仕掛けがあって、他にもいろいろ盛り込んでいますが、「作者のひとり合点が多すぎる」(乱歩賞選考委員、松本清張)に同感です。でも好きなんですよね、こういう仕掛けが。
「空白の殺意」というタイトルは本作のほうが合っている気がしますね。

No.2 6点 奥只見温泉郷殺人事件- 中町信 2010/05/11 20:15
一人称の物語の合間に日記の抜粋が挟まれた構成で、すぐにアッチ系のミステリとわかります。
温泉宿泊客が多数登場して人物が書き別けられていないのは一種の叙述トリック(笑)と考えても、画家の絵によるある誤認トリックは推理クイズ本レベルです。
しかし、著者の作風を知らずにトラベルミステリだと思って手を出した人は、プロット上の仕掛けに驚くかもしれません。

No.1 6点 佐渡金山殺人事件- 中町信 2010/03/10 18:44
氏家周一郎シリーズの第1作。相変わらずベタなタイトルです。
専業作家になってから却って作品の質が落ちてしまいましたが、これは久々にトリックが決まったまずまずの作品ではないでしょうか。(どの作品も設定がよく似ているので自信はありませんが)

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kanamoriさん
ひとこと
好きな作家
採点傾向
平均点: 5.89点   採点数: 2426件
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