皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
文生さん |
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平均点: 5.85点 | 書評数: 456件 |
No.11 | 2点 | ネコソギラジカル- 西尾維新 | 2024/09/22 09:42 |
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戯言シリーズ最終話
『クビキリサイクル』『クビキリロマンチスト』の第1弾第2弾の頃にみられた本格ミステリとしての面白さは微塵もなくなっています。 代わりに世界の終わりを賭けて戦いが繰り広げるバトルものになっているのですが、なんのためにどのように闘っているのか、文章を読んでも皆目見当がつきません。スケール感のない中二バトルはただただ退屈でした。 |
No.10 | 9点 | 化物語- 西尾維新 | 2024/04/26 07:27 |
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主人公の阿良々木暦が怪異に憑かれた少女たちと出会っていく連作短編。
西尾維新の最高傑作との呼び声高い有名作品だけに物語の完成度、キャラの魅力、シリアスとギャグの配分など、すべてが高水準。個人的にも『クビシメロマンチスト』と同じくらい好きな作品。 |
No.9 | 4点 | 鬼怒楯岩大吊橋ツキヌの汲めども尽きぬ随筆という題名の小説- 西尾維新 | 2024/04/26 06:35 |
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ペットシッターの主人公が世話をすることになったある猫について語る話なのですが、実のところ猫に関する描写はほんの少ししかありません。差別的表現に敏感な昨今の風潮を踏まえてページの大半が「そういう意味で言ったのではなく」という言い訳というか予防線で埋め尽くされています。西尾維新らしい実験的な作品あり、最初は面白かったのですが、そのパターンが割と終盤まで続くのでさすがに飽きてしまいました。 |
No.8 | 5点 | ウェルテルタウンでやすらかに- 西尾維新 | 2024/04/26 06:02 |
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町おこしのために自殺の名所をつくるという発想は非常に面白かったものの、そこからあまり話が膨らんでいかないのが良くも悪くも西尾維新です。
オチを含めて決して悪くはないのですが、シリアスな問題を含む今日的な問題をテーマにした作品としては掘り下げ不足に感じ、個人的には物足りなさを覚えました。 町おこしコンサルタントの生前没後郎(いくまえ・ぼつごろう)が狂気の町おこし構想を嬉々として語るところがピークかな。 |
No.7 | 5点 | 戦物語- 西尾維新 | 2023/05/26 19:11 |
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物語シリーズが終物語で一応の完結をみたのが2014年。まさか、大学編を経て阿良木暦と戦場ヶ原ひたぎの結婚後も話が続くとは思いもしなかった。
今回は新婚旅行のエピソードであり、戦場ヶ原と忍野忍がシリーズ初の顔合わせといったファンにとってはうれしいイベントなどを含めつつ、キャラ同士の掛け合いは安定の面白さです。ただ、もう一つの柱である怪異譚の方はあまりにも薄味。このあたりは次回以降に期待ということかな? |
No.6 | 5点 | キドナプキディング- 西尾維新 | 2023/02/09 16:49 |
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戯言遣いの娘・玖渚盾(くなぎさ・じゅん)が主役の戯言遣いセカンドシーズン第1弾。
文字通り女の子版戯言遣いといった感じで、シリーズを最初に触れたときのようなインパクトには欠けるものの、キャラクター小説としては安定の面白さです。 しかし、ミステリーとしてはいささか物足りません。まず、事件が起きるのが本編の半分を過ぎてからで、その後もあまり盛り上がりもなく解決してしまうので体感的な満足度は短編ミステリーを1作読んだ程度です。また、本作はシリーズ第1弾の『クビキリサイクル』を意識して同じ首なし死体の事件を扱っているものの、やはり短編程度の小ネタといった感じで元ネタと比べると仕掛けの面白さは大きく劣ります。したがって、過大な期待はせず、今後続くであろう新シリーズのキャラクター紹介編だと割り切って読むのが吉でしょう。 |
No.5 | 4点 | ヒトクイマジカル- 西尾維新 | 2020/08/03 11:20 |
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初期の西尾維新ならではの萌えキャラ殺しはかなりのインパクト。
ただ、読みどころはそれだけ。 シリーズ最初の2作とは違ってもはやミステリーとはいえず、かといって、伝奇バトルとしてもスケール感に乏しい中二理論満載のよくわからない戦闘で面白くない。 この作者にバトルものは向いていないと思う。 |
No.4 | 7点 | 掟上今日子の備忘録- 西尾維新 | 2015/10/26 16:10 |
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本格ミステリとしては若干甘いところもあるがまずは無難な出来。
小説としてはテンポがよく、キャラも立っているので楽しく読める。 ラストシーンがきれいに決まったのが好印象。 |
No.3 | 3点 | クビツリハイスクール- 西尾維新 | 2010/01/21 06:25 |
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前作の『クビシメロマンチスト』で萌えキャラによるダークな青春ミステリーという形態に衝撃を受け、期待に胸を膨らませて本作を読んだらミステリーではなくバトルものだった。
何より前作の肝だった主人公の暗黒面があっさりと放棄されていて大いに肩透かしを感じた。 しかも、肝心のバトルが抽象的な描写が多くてあまり面白くないのだ。 |
No.2 | 9点 | クビシメロマンチスト- 西尾維新 | 2010/01/21 06:18 |
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キャラ萌えを前面に押し出した前半と一気にダークな展開に流れ込む後半のギャップがすさまじい。
そして後味の悪すぎるラスト1行の衝撃。 ミステリーとしても第1、第2、第3の事件の連鎖構造がユニークで西尾維新の最高傑作と言える出来である。 ただ、第1の事件におけるアリバイトリックは無理がありすぎであれはなかった方が良かったのではないだろうか。 |
No.1 | 6点 | クビキリサイクル- 西尾維新 | 2010/01/21 06:10 |
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デビュー作から独自の言いましや会話劇の楽しさは顕著で大いに楽しませてくれる。
実際、これを当時二十歳の大学生が書いたのだからすごい。 ただ、天才ばかりが集まった島という割には、殺人事件でのトリックはそれなりにまとまっているものの極めて地味。 そのギャップに違和感が残る。 |