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文生さん
平均点: 5.85点 書評数: 456件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.11 7点 ダブル・ダブル- エラリイ・クイーン 2024/04/25 09:27
世間的な評価はイマイチですが、童謡殺人の扱い方がユニークで、個人的にはかなり楽しめました。1950年以降の後期クイーン作品ではこれが1番好きかも。

No.10 5点 ガラスの村- エラリイ・クイーン 2024/03/29 14:30
当時アメリカで吹き荒れていたマッカーシズムを批判した社会派ミステリーであり、50年代クイーンの数少ない代表作とされています。クイーンとしては珍しい社会派作品だったり、即席裁判の趣向だったりは大いに興味をそそられたものの、やはり本格ミステリとして地味な点は否めません。

No.9 5点 中途の家- エラリイ・クイーン 2024/03/29 14:13
中途の家という殺人現場の設定は面白く、裁判シーンなどもまずまず楽しめたのですが、犯人を指摘するロジックにはあまり感心できませんでした。なかには鋭い指摘もあるものの、どうしてもこじつけめいた推理が少なからず含まれている点が気になります。自分がロジックものが苦手なのは、こうした断定できない根拠を積み重ねて犯人を特定してしまうところにあります。ロジックの切れ味自体も『オランダ靴の謎』などに比べると劣る印象で、全体的な評価は低めです。

No.8 5点 チャイナ蜜柑の秘密- エラリイ・クイーン 2024/03/16 05:19
あべこべ殺人は謎の魅力に対して真相があまりにも凡庸。もう一つのトリックも発想はユニークではあるのですが、文章で説明されても分かりづらいのが難点です。着想の面白さは随所にみられるものの、総合的な評価としては凡作どまりといったところではないでしょうか。

No.7 6点 エラリー・クイーンの新冒険- エラリイ・クイーン 2022/08/24 08:53
有名な「神の灯」は、建物が丸ごと消失する謎が魅力的ですし、ミステリとしての仕掛けもよく出来ています。しかし、本書を読む以前に建物消失と聞いた段階で「もしかしたらこういうトリックではないのかな?」と思い至ってしまったので高い点数はあげずらい。その辺りはカーの「青銅ランプの呪」、ホックの「長い墜落」、ロースンの「天外消失」などと同じかな。他の短編は堅実な面白さ。

No.6 7点 オランダ靴の秘密- エラリイ・クイーン 2020/09/15 22:36
本作は事件発生のあとは関係者の証言を淡々と集めていくだけで物語としては起伏に乏しく地味です。そもそも、トリックが小粒でロジックメインの作品は個人的にあまり好きではありません。
しかし、この作品だけは別格で、ロジックの美しさには思わずため息が出てしまいます。推理パートの見事さと物語の退屈さの差し引きしでトータル7点といったところでしょうか。

No.5 6点 シャム双子の秘密- エラリイ・クイーン 2020/08/01 18:25
山火事に囲まれて逃げ場のない山荘で殺人事件が起きるという設定はかなりスリリングですし、終盤になるとクイーンが名探偵の存在意義に疑問を持つなど、後期クイーン問題の萌芽も見られます。読み応えという点ではなかなかの作品だといえるでしょう。
ただ、肝心の殺人事件を巡る推理がダーイングメッセージの解釈に終始するだけでかなり地味。
そこそこ楽しめはしたものの、できれば舞台装置に見合ったインパクトのある謎を用意してほしかったところです。

No.4 8点 エジプト十字架の秘密- エラリイ・クイーン 2020/07/28 17:04
無味乾燥で少々読みにくかった初期のクイーン作品に比べ、本作は連続首切り事件がサスペンスフルに描かれており、読んでいてぐいぐいと引き込まれていきました。
首のない死体ものとしてヒネリを加えたトリックにも驚かされます。
国名シリーズのなかでは一番好きな作品です。

No.3 8点 九尾の猫- エラリイ・クイーン 2017/10/29 13:42
ミッシングリンクの謎に対して新たなバリエーションを創出し、サイコミステリーの先駆者的作品でもあるという後期クイーンの代表作。また、十日間の不思議で取り返しのつかない失敗を犯してしまった名探偵クイーンの復活の物語としても見逃せません。

No.2 8点 Yの悲劇- エラリイ・クイーン 2017/10/29 13:25
クイーンらしいロジカルな推理と衝撃的な展開が楽しめる本格古典ミステリの名作。しかし、物語の構成上途中で犯人がバレバレになっており、世間で言うほど意外な犯人ではなくなってしまっている点が残念である。

No.1 5点 Xの悲劇- エラリイ・クイーン 2010/01/21 13:17
さすがにクイーンの代表作だけあって推理の部分は素晴らしいのですが、いかんせんストーリーに起伏がなく、読んでる間は中だるみを感じました。
ロジックに関しても、その中核になる部分は早い段階で気づいてしまったので自分の中ではこの作品に対する評価は低めです。

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文生さん
ひとこと
本格脳なので本格度が高いほど評価も高くなります。ただし、本格好きと言ってもフェアプレーなどはどうでもよい派なのでロジックだけの作品は評価が低めです。トリックやプロットを重視した採点となっています。
好きな作家
ジョン・ディクスン・カー、土屋隆夫、竹本健治、山田正紀
採点傾向
平均点: 5.85点   採点数: 456件
採点の多い作家(TOP10)
ジョン・ディクスン・カー(18)
アガサ・クリスティー(17)
横溝正史(12)
エラリイ・クイーン(11)
西尾維新(11)
カーター・ディクスン(11)
森村誠一(10)
東野圭吾(10)
米澤穂信(10)
竹本健治(9)