皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
まさむねさん |
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平均点: 5.86点 | 書評数: 1195件 |
No.875 | 7点 | 張込み- 松本清張 | 2020/01/04 22:27 |
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久方ぶりの清張短編。「令和」初の年末年始だからこそ読んでみようと、新潮文庫版を手にした次第です。
淡々とした筆致での反転、やっぱりイイですねぇ。次々とページをめくらされました。そして、個人的にはラストの締め方が大好きなのです。スパッと閉じられた後に漂う余韻の深さ、これは最近の若手作家では難しいところでしょう。どの短編も楽しめましたね。今年は清張作品を積極的に読み返してみようかな。 |
No.874 | 5点 | ハッピーアワーは終わらない- 東川篤哉 | 2019/12/31 16:54 |
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西荻窪のシェアハウスで生活する、定職なしアラサー女子3人組によるシリーズ第2弾。
肩肘張らずに楽しめるのはいいのだけれど、ネタ自体の小粒さ、緩さは否定できないかな。それと、3人の個性(役割?)がより明確になった結果、逆に3人組にした意義が見出しにくくなったような気もします。 |
No.873 | 7点 | medium 霊媒探偵城塚翡翠- 相沢沙呼 | 2019/12/26 23:51 |
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総合的に見て、精緻に組み立てられた良作であると思います。「解明の解明」とでも言うべきシーンは新鮮で圧巻でした。現時点における作者の最高傑作と言えましょう。本年の本ミス&このミスにおいて第1位を獲得したことも肯けるし、巷での「翡翠萌え」的な評も分からないではありません。
この作家さんの作品は、鮎川哲也賞受賞作「午前零時のサンドリオン」からポチポチ読み続けていて、なかなか達者な作家さんだなぁ…と感じつつも、その後の作品を追っていくうちに「日常の謎系青春ミステリしか書かないのは何故?思春期の微妙な心の動きを繰り返し読まされるのは辛いのだけれど…」といった印象に変化し、しかしながら最近の「マツリカ・マトリョシカ」はミステリとしてもなかなかの好作品であったので、まぁ、何を言いたいのかといえば、紆余曲折がありつつも「今後一皮むけそう」という期待が高かったのです。本作については、内容は勿論のこと、作者にとっては(おそらく)初めて「殺人」を扱っており、作者の確実な進化を感じられたことが、まずは嬉しかったです。進化しつつも「フトモモ愛」は不変。このこだわり(?)も嫌いじゃない。 【以下、未読の方はご注意を】 とはいえ、ワガママと知りつつも、率直な感想を申し上げれば「帯に書かれているコメントだとか(余計な)周辺情報がない状態で読みたかったなぁ…」。作家さんは何も悪くないのだけれど、個人的には絶妙に損をした気持ち。 三話目までのユルさ(これも作品として重要ではあるのだが)と、巷の評価の高さとのギャップ、そして何よりも帯の余計な文言等々から、作品のポイントの一つは容易に想像がつきます。想像しやすいだけに「これだけで終わるはずはない。もう一段は何か?」と考えてしまうダメな自分がいたりします。で、表紙が…ねぇ。薄々感じるモノがありますよね。したがって、「驚き」という面では、個人的にはそうでもなかった。すみません。ただ、真っ白な状態で読めば、もっと楽しめただろうなぁ…という我が儘を言いたかっただけなのです。繰り返しになりますが、すみません。 |
No.872 | 6点 | 赤ちゃんをさがせ- 青井夏海 | 2019/12/22 15:41 |
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日常の謎系の安楽椅子探偵モノ。タイトルから、赤ちゃんメインかと思いきや、メインは助産婦さんたちでしたね(今は「助産師」ですね)。20代の見習い助産婦・陽奈さん&30代の自宅出産専門の出張助産婦・聡子さん&師匠である伝説のカリスマ助産婦・明楽先生のトリオが、いい塩梅に盛り上げてくれています。
一方で、ご都合主義的な面が…とか、いくら何でも明楽先生の推理が詳細まで当たり過ぎじゃね?…とか思わないでもなかったかな。勿論、読み心地もいいし、楽しく読ませていただいたのですが。 |
No.871 | 6点 | 狐火の家- 貴志祐介 | 2019/12/15 21:58 |
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防犯コンサルタント探偵・榎本経と弁護士・青砥純子のコンビによるシリーズ第2弾。短編ごとに簡単な感想を。
①「狐火の家」:魅力的な謎に比して真実は…という面も無くはないですが、謎はなかなかに魅力的。この分量で(一応の)ダブル密室を持ち込みつつ、反転を噛ませる心憎さ。 ②「黒い牙」:トリックにはちょっと無理があるような気もしますが、ラストが印象的。 ③「盤端の迷宮」:ハウと見せかけたホワイ。一方で偶然性の強さは気になる。 ④「犬のみぞ知る」:箸休め的なユーモアミステリー? 個人的には①が好みだけれども。独創性と印象深さでは②に軍配かな。 |
No.870 | 6点 | 恋するおしい刑事- 藤崎翔 | 2019/12/09 19:09 |
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冴えた推理を披露しながら、いつも「惜しい」ところで手柄をモノにできない「押井刑事」を主人公に据えた短編集の第二弾。
今回は、美人の後輩女性刑事が配属され、押井刑事が新人教育係に任命される、そしてタイトルどおりに…という設定。正直、そこはかとない安っぽさを感じつつ読み始めたのですが、設定はともかくとして、各短編の内容自体は本格指向。捨て推理を噛ませたりもして、一定の水準は保たれており、最終的な印象は悪くなかったですね(とはいえ、驚きのトリックがあるものではないですが…)。タイトルや表紙で損をしているような気もします。 |
No.869 | 6点 | 9の扉 リレー短編集- アンソロジー(出版社編) | 2019/12/08 23:14 |
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9人の作家によるリレー短編集。次の作家を指名して「お題」を手渡すという形式です。「お題」といっても、「猫」とか「一千万円」とか、ワード単位での指定ですので、手渡された作家さんの裁量の幅は広いと言えましょう。設定を引き継ぐ必要もないのですが、敢えて従前の設定を活用したり、発展させたりする作者さんもいて、その辺りはニヤリとさせられました。
北村薫・法月綸太郎・殊能将之・鳥飼否宇・麻耶雄嵩・竹本健治・貫井徳郎・歌野晶午・辻村深月と、そうそうたる作家さんが繋げています。ミステリーの味付け度合いは人それぞれで、全体としては相当に薄口なのですが、まぁ、各作家さんの特長を楽しもうということで、それはそれで楽しかったですよ。ちなみに、マイベストは、捻りが「らしかった」歌野センセイの作品かな。 |
No.868 | 6点 | ゆるキャラの恐怖- 奥泉光 | 2019/12/05 23:19 |
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クワコーシリーズ第三弾。
「文壇のマエストロの脱力系ミステリー」と紹介されていますが、確かにそのとおり。千葉の奥の「たらちね国際大学」における、クワコーこと桑潟幸一准教授の生活、そして彼の内心の表現などは、流石は芥川賞作家であり、もはや純文学と呼ばざるを得ません(嘘)。彼を囲む、文芸部のメンバーも素晴らしい。特に大学唯一の男子学生であるモンジ。彼の教育勅語論などは、笑わせてもらいつつ、ちょっと考えさせられます。「みうらじゅん」とか「ベネッセ」とかも実名で利用しちゃったりして、奥泉センセのノビノビ書かれていている感じも何かイイな。 ちなみに、ミステリー色は相当に弱めです。その点は期待せずに、肩の力を抜いて楽しみましょう。 |
No.867 | 6点 | 神とさざなみの密室- 市川憂人 | 2019/11/30 23:59 |
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「マリア・ソールズベリー&九条漣」シリーズ以外では、初の作品となりますね。同シリーズとは雰囲気がガラッと変わって、政治色が強い内容。このチョイスは結構意外でした。
政治的な話題に興味がない方にとっては、内容的にちょっと辛いかも。前半で投げ出す可能性もありそう。中盤から終盤に盛り返してはくれますが、犯人の動機を含めた最終的な違和感は否定できないかな。 |
No.866 | 5点 | 法月綸太郎の消息- 法月綸太郎 | 2019/11/26 22:23 |
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2017年以降に書かれた「法月綸太郎シリーズ」の中短編をまとめた作品集で、同シリーズ開始30周年(「雪密室」の刊行から30年)を記念する一冊とのことです。
正直、本格短編と言えるのは「あべこべの遺書」と「殺さぬ先の自首」の2作。前者はアンソロジー「7人の名探偵」で既読であり、初読時には穴はあるけどなかなか面白いと思ったのですが、二度読みであったからなのか、加筆修正されたといえ、むしろ犯人(側)の行動の不自然さに今さらながら引っかかった次第。「殺さぬ先の自首」も確かに面白いけれども、「~冒険」「~新冒険」「~功績」に収録されている好短編と比べると…といった印象。 他の2作品「白面のたてがみ」と「カーテンコール」については、法月綸太郎シリーズの場を借りた研究発表(推論展開?)といった趣向が強く、おそらく好きな方は堪えられない面白さがあるのでしょうが、個人的に求める「法月綸太郎シリーズ」ではなかったなぁ…と。 まとめると、このシリーズの短編は個人的に大好きなだけに、ちょっとハードルを上げ過ぎて読んでしまった感があったのかなぁ…と反省。 |
No.865 | 6点 | 使用人探偵シズカ 横濱異人館殺人事件- 月原渉 | 2019/11/23 21:57 |
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時代は明治。横浜の外国人居留地に建つ異人館に集まった6人の男女。嵐の中、何者かによって外界との唯一の繋がりである吊り橋が落とされる…。嗚呼、いいね。そして、中盤に至って使用人探偵ツユリシズカが発する「なるほど、見立て殺人でございましたか」との台詞。いやぁ、グッときますね(俺だけか?)。
ちなみに、犯人自体は、「まさか!」って驚くくらいに明白でしたねぇ。ちょっと判りやす過ぎるかな。とは言え、最後の反転も嫌いではないし、実直にド本格に攻める姿勢は買います。 |
No.864 | 5点 | 伊勢佐木町探偵ブルース- 東川篤哉 | 2019/11/16 18:45 |
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新シリーズ。主人公に男性を据えるのは久しぶりのような気がしますね。
横浜・伊勢佐木町の私立探偵「桂木圭一」は、助手、というより舎弟の「黛真琴」とともに、日々活躍中。ある日母親が再婚したとのことで訪ねると、相手(つまりは義父)は神奈川県警本部長、かつ、自宅は大豪邸。その息子(つまりは義弟)は伊勢佐木署の刑事だった。義兄弟は次第に信頼関係を…という設定の短編集。 ミステリー要素も、ギャグ要素も、いつもより相当に低い印象です。ハードボイルドっぽくはあるのですが、何となく中途半端な印象を受けましたね。「平塚おんな探偵の事件簿シリーズ」をほんの少しだけ引用していたけれど、今後何か展開しようとしているのかな、気のせいかな。 個人的な結論としては「やっぱり烏賊川市シリーズを読みたい」ということになりますね。 |
No.863 | 8点 | 三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人- 倉阪鬼一郎 | 2019/11/11 21:55 |
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2010年「世界バカミス☆アワード」を受賞した、バカミス界の名作。ネタの一つ(二つ?)は、国内に超有名作な前例があるため、独創性という意味では一段落ちますが、ここまでやったらバカ過ぎて、尊敬の念を抱かざるを得ません。様々な評価もよく分かるのですが、個人的には、終盤の脱力感と作者に対するある種の畏敬、これらが混在した感覚は嫌いではありません。否、こういう作品って、実は大好きなんです。ごめんなさい(誰に謝っているのだろうか)。素晴らしいバカミスと評価いたします。 |
No.862 | 6点 | 奇譚を売る店- 芦辺拓 | 2019/11/10 22:22 |
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奇妙な読み味の連作短編集。全短編が「また買ってしまった」で始まるのも印象的です。確かに、古書や古書店そのものが幻想的な空気感を持っていますし、その辺りを巧く活かした作品集と言えましょう。雰囲気もあって好きなのですが、最終話だけは、ちょっと蛇足感が残ったかな。 |
No.861 | 7点 | ネタバレ厳禁症候群~So signs can’t be missed!~- 柾木政宗 | 2019/11/10 22:11 |
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アイ&ユウシリーズの続編。個人的に、「NO推理、NO探偵?」で痛い目に遭っているのに、思わず続編を手にしてしまったワタクシは歪んでいるのでしょうか?何かに疲れているのでしょうか?でも、興味ってそんなもんですよねぇ。
で、結果としては、色々な意味で読んだ意味はありました。メタメタにメタった上での、前代未聞の着地点。やりたい放題とも言えるのですが、確かに、見たことのない展開ではありました。敢えて詳しくは書かないけれども、いやはや、やってくれちゃってます。何なんだこれは、そしてこれってアリなのか?等々考えさせられます。 ちなみに、決して広くお薦めしたい訳ではございませんし、読んでどう思われようと、責任は持ちかねますので、ご了承ください。 |
No.860 | 5点 | 賢者の贈り物- 石持浅海 | 2019/11/04 19:06 |
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Whyに特化した日常の謎系の短編10本で構成されています。作者らしく、複数の人物による会話又は個人の自問自答の中で思考が深められていくのですが、まぁ、しつこく感じてしまう短編もありましたねぇ。「それ、さっき考えたよね」みたいな。また、どの短編も昔話や童話をモチーフにしており、なるほど巧く紐づけている短編も無くはないけれども、全般的にはこじつけ気味か。
それよりも、個人的に最も気になったのが全短編に登場する長い黒髪の美人、磯風さん。各短編が独立しているし、磯風さんが同一人物とも書いていない、つまりは各短編に登場する彼女は別人と捉えることも可能だけれども、仮に同一人物だとして…と想像するのも一興かな。 女子たちとの自宅での鍋パーティー解散後に、女性モノの靴が一足残っていた。誰も申し出てこないけれど、なぜ?(ガラスの靴)や、彼女が自分の素性を明かそうとしないのはなぜ?(泡となって消える前に)あたりが、悪くなかったかな。単にハッピーエンドに弱いだけなのかもしれないけれど。 |
No.859 | 7点 | 死体を買う男- 歌野晶午 | 2019/10/31 22:22 |
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作中作を効果的に使った作品で、私はすこぶる楽しく読むことができました。
まずは、作中作の乱歩調の筆致がイイ。江戸川乱歩と萩原朔太郎の探偵譚も面白い。そして、それを活かした多層的な工夫が何とも心憎い。確かに、個々のトリックや仕掛けは地味というか、ありがちな部分もありますが、その組み合わせ方、読者への見せ方については、さすが歌野センセイ!と感じましたね。 |
No.858 | 7点 | 消人屋敷の殺人- 深木章子 | 2019/10/31 22:19 |
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読中、明確な違和感を抱いたものの、リーダビリティの高さから、とにかく先が知りたくなり、ソコを追究することなく読み進めてしまいました。結果、作者の狙いどおりに嵌った訳で、何と素直でいい読者なのだろうと自画自賛(?)しつつ、やはり悔しさが残ります。でも、読み返してみると、非常に巧妙な書きっぷりで、仮にその時点で立ち止まって追究したとしても、結局のところは気付けなかったような気もします。過去の「消人」の真相自体はかなり肩透かし気味でしたが、全体構成としては好きなタイプですね。 |
No.857 | 7点 | 殺人犯 対 殺人鬼- 早坂吝 | 2019/10/25 22:00 |
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既存トリックの組み合わせではあるものの、種類が豊富だし、組み合わせ方も巧みです。この分量の中によくも詰め込んだものだと感心。(読みやすい反面、表現的にはあっさりし過ぎていないかとの印象も無くはないけれど。)どんどん読まされつつ、楽しめました。
ちなみに、とある面に関しては、「『屍人荘の殺人』での読者への親切心のパクリかな?まぁ、読みやすくなるから個人的には助かるけどね」といった緩い感想だったのですが、最終的にはニヤリとさせられましたね。らいちシリーズから感じていたのですが、なかなかに芸達者な作家さんです。 |
No.856 | 6点 | ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで- 真梨幸子 | 2019/10/23 21:00 |
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百貨店の外商部(時に地下食品売り場)を舞台にした連作短編集。著者初の「笑えるイヤミス」と紹介されているのですが、確かに、これまでの作品のような「ドロドロ感」は薄まっています。とは言え、最終的にはやっぱり真梨幸子だったなぁ。
サクサク読み進めつつ、頭の中では裏の裏を想定。それでも斜め上から持ってこられる…という楽しさがありましたね。 |