皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 633件 |
No.273 | 5点 | 妻に捧げる犯罪- 土屋隆夫 | 2011/01/30 16:38 |
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これも20年以上前に読んだ作品の再読。
内容は悪くはないですが、やや本格色が薄くサスペンス 小説っぽいです。 あと主人公の大学講師の心境にもちょっと同調しかねる ところがありました。 |
No.272 | 8点 | 死の接吻- アイラ・レヴィン | 2011/01/28 19:45 |
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海外古典作品で固定的評価を受けている作品。
ただ古典といっても、戦後の作品だけに古典といえるか どうか微妙ですが・・・ でも内容は期待以上の内容で良かったです。何より文章が 読み易い! 構成も最近出版されたものならありきたりかも知れません が、当時としては斬新なものだったでしょう。 最後の第三部でもうひとひねり(というか、どんでん返し ?)を期待したのにという意見が多いようですが、僕は 特に気になりませんでした。 |
No.271 | 7点 | 天国は遠すぎる- 土屋隆夫 | 2011/01/19 21:34 |
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20年以上前に読んだ作品の再読。内容はすっかり忘れて
いました(苦笑)。 書評の方は、どちらかというとアリバイ破りが主眼の作 品ですが、当初ぼんやりした事件の真相が捜査の過程で だんだん見えてくる構成が良かったです。崇拝する鮎哲 (鮎川哲也氏)の作風に近いですね。 メインのアリバイ・トリックも何だか鮎哲氏が使いそう、 無駄に長すぎず、丹念な作品作りには好感が持てます。 |
No.270 | 6点 | 鴉- 麻耶雄嵩 | 2011/01/13 19:51 |
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俗世間と隔離された閉鎖的村内で起こる連続殺人・・・
まあ一種のクロ-ズド・サ-クルものです。 ちょっと横溝っぽい雰囲気もあり、そういう意味では楽 しめます。 不満点はメイントリックを看破されない為に状況(とい うか、事実? ネタばれせずに言うのが難しい!)の記 述がわかりにくかったです。 楽しめましたが、一長一短ある作品。 |
No.269 | 7点 | 贈る物語 Mystery- アンソロジー(国内編集者) | 2011/01/04 12:56 |
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新年おめでとうございます、本年もどうぞ宜しくお願い
致します。早速ながら、今年最初の書評です。 綾辻氏が国内外の短編をアンソロジ-した一編。氏自身 が一読者として読んで面白かったものを選りすぐってい るだけに、どれも水準以上の作品です。 僕自身、9編中6編が未読でしたが、その中では「過去 からの声(連城三紀彦)」が良かったです。ありきたり の誘拐ものに非ず、新味のあるトリックです。 以下の3編は既読です。 「密室の行者」(ノックス) 「妖魔の棲む森」(カ-) 「達也が嗤う」(鮎川) これはどれも名作揃いで、再読でも楽しめます。 |
No.268 | 7点 | 金雀枝荘の殺人- 今邑彩 | 2010/12/25 23:07 |
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綾辻氏の館シリ-ズに出てきそうな話ですよね、
でも楽しめました。 本格色が強く、満足のいく一冊です。 |
No.267 | 5点 | 頼子のために- 法月綸太郎 | 2010/12/18 19:01 |
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ん-、これは読後の後味が悪いですね。
犯人の心情も理解できなければ、(探偵役)法月綸太郎氏の 最後の行動も理解できない(お医者さん怒るの当たり前だ)。 内容自体は水準レベルであるので、採点5点or6点で悩み ますが、本格色がさほど高くなく、後味の悪さで前者に。 |
No.266 | 5点 | びっくり館の殺人- 綾辻行人 | 2010/12/12 17:12 |
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子供でも読める前提で書かれたと思われる作品だけに、
一気に読めました。 メイントリックは、某有名海外古典作品を彷彿とさせ ますね・・・ネタばらしになるので、これ以上は書け ませんが。 ミステリとしての評価はさておき、氏の館シリ-ズを 一通り読んでいる方にとっては、その雰囲気を楽しむ にはいい作品だと思います。でも、やや物足りないか な? |
No.265 | 6点 | 学園島の殺人- 山口芳宏 | 2010/12/10 22:48 |
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登場人物が多く、人間関係を把握するのに大変でした。
島の地理的位置関係も見取図があったので何とか把握でき ましたが、なかったら僕には理解不能でしょう。 スト-リ-、トリック、結末も含め、可もなく不可もない 評価でしょうか? 鮎川賞受賞者ということで、作者の作品を初めて読んでみ ましたが、やや期待が大き過ぎたかも。 新書版で500頁以上のかなり長い作品ですが、文章は読み やすく苦にならないのは好感。 |
No.264 | 6点 | スイート・ホーム殺人事件- クレイグ・ライス | 2010/11/21 17:42 |
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殺人事件を扱うにもかかわらず、どこかほのぼのした雰囲気
が漂うユ-モア・ミステリ-。 作者ライスはミステリ作家のマリアンに自身の姿を投影して いたのでしょうか? 本格推理小説としては及第点ですが、話しがやや冗長で、解 決編も説明が簡単すぎて納得しずらい部分がありました。 その分、少し減点。 |
No.263 | 7点 | 神々の殺人- 篠田秀幸 | 2010/11/13 09:44 |
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本格推理小説でありながら、歴史推理の比重も高い作品。
水準作ではあると思いますが、氏の代表作である「悪霊館」 や「幻影城」と比べると数段落ちる印象。 採点6or7点で悩みますが、サスペンス性に優れ、スト -リ-展開もよかったので後者で。 |
No.262 | 6点 | 龍は眠る- 宮部みゆき | 2010/11/06 09:48 |
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今度は超能力と来ましたか・・・
内容まあ水準以上だと思いますが、話しがやや長いのと やはり本格色が薄い(パ-フェクト・ブル-よりあるか な?)のでその分減点。 |
No.261 | 5点 | 各務原氏の逆説- 氷川透 | 2010/10/17 14:02 |
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一応楽しめましたが、氏の他の作品と同様に解決編で説明
不足の傾向があるのが不満点です。特に第一の事件かな? 第二の事件のチェスタトンばりのトリックはなるほどと思 いました。 それと目次にあった重要人物が一人抜けている・・とのオ チは理解できましたが、謎の解明とはあまり関係がないよ うに感じました。 |
No.260 | 6点 | まほろ市の殺人 秋- 麻耶雄嵩 | 2010/10/15 20:16 |
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(少しネタばれ)
枚数の制限がある中では、なかなかの作品ではと思います。 「真幌キラ-」の犯人の正体は僕でも想像つきましたが、 登場人物の身内におこる殺人の犯人当てはかなり難解。 でもタネあかしの論理は納得できる内容です。 |
No.259 | 5点 | せつないいきもの 牧場智久の雑役- 竹本健治 | 2010/10/09 14:07 |
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<青い鳥、小鳥>
よくあるオチです。見せ方はそれなりに工夫されて いますけど。 <せつないいきもの> 表題作ですが、謎の設定が魅力的な割に解決は平凡 な印象。 <蜜を、さもなくば死を> こんな暗号は解けません(笑)。 総じて平凡な印象ですが、これはこれで楽しめました。 |
No.258 | 8点 | 二の悲劇- 法月綸太郎 | 2010/09/29 18:13 |
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冒頭やや読みづらかったですが、軌道にのったらアッという
間でした。 氏の作品を読んだのは「雪密室」「誰彼」に続き3作めです が、その中では一番良かったです。敢えて難点をいえば提示 された伏線では真相を推理するのが困難なことくらいでしょ うか? 決してハッピ-エンドでなく題名通りむしろ悲劇なのですが、 読後に不快感がある訳ではなく、いい意味での余韻に浸れる 良作です。 |
No.257 | 6点 | 名探偵 木更津悠也- 麻耶雄嵩 | 2010/09/25 13:14 |
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氏の短編集をはじめて読みました。
「白幽霊」 犯人の意外性、というより動機の意外性が楽しめました。 個人的には本短編で一番良い出来と思います。 「禁区」 タイトルは気が利いていますが、内容は平凡な印象。 「交換殺人」 この犯人は指摘しずらいと思いますが、きちんと伏線が はられているのはさすがです。 「時間外返却」 ビデオを時間外返却しなければならない理由は納得しか ねる部分ありますが、他の伏線から真相の推理は確かに 可能ですね。 総合評価ではまず水準レベルですが、本格色が強い構成 なのは好感持てます。 |
No.256 | 4点 | 生ける屍の死- 山口雅也 | 2010/09/19 14:04 |
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この作品は題名から来る連想とは随分違う印象でした。
舞台は外国、登場人物の殆どが外国人でしかも多く、国内 作品にもかかわらず、その読みにくさは翻訳もの作品並み で、読書にたいそう時間を要してしまいました。 肝心の評価ですが、生きていると思われた人間が実は・・ ・というオチで多くをかたづけられると、あまり良くない 意味で「何でもあり」になってしまっているような気がし ます。 皆さんは割と高評価ですが、僕にはちょっと合いませんで した。 |
No.255 | 6点 | 告白- 湊かなえ | 2010/08/27 20:53 |
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妻と娘の推奨作品を読みました。
小説としては確かに良かったです。何が正義で、何が悪なの か、考えさせられますね。 でも推理小説としては?なので、このサイトでは採点を辛め にせざるを得ません。 |
No.254 | 6点 | 妖霧の舌- 竹本健治 | 2010/08/18 21:10 |
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伝説の名作「箱の中の失楽」で有名な氏の作品。
前述の作品の印象が強すぎ、他の作品をあまり読んでなかった のですが、こういうのも書くのですね。 本格というよりも、ややサスペンス色が強い作品ですが、サラ っと読めたし、楽しめました。 氏の他の作品にもまた手を出してみます。 |