皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
toukoさん |
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平均点: 6.16点 | 書評数: 241件 |
No.5 | 6点 | 美濃牛- 殊能将之 | 2010/03/10 22:07 |
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脈絡のない脱線が多すぎで、まるで作者の趣味のブログでも読んでいるみたいでした。
登場人物の人となりを描写するためとか、作品を盛り上げるためとかじゃなく、思いついたままに、作者が好きなものを書いているって感じなので、趣味の記事の合間に、ミステリー小説の連載がのろのろ進むという印象。 脱線部分は読まなくても、小説としてもミステリとしても影響はないので、はったりでもいいから、せめてもっとうまく、有機的に関連づけて欲しかったなあ。 もしくは、半分の長さだったら、もっと緊迫感があって楽しめただろうに、間延びしすぎでもったいない。 追記)ミレニアムに20代の青年が80年代のバンドについて詳しかったり、中年男性がトランステクノに詳しかったり、30代が懐古趣味だったりする不自然さは、ある重要事項のミスリードだったのかな? でも、それだけが例外的に伏線なんだよってことだとしたら、アンフェアな気もするので、やっぱり適当? |
No.4 | 6点 | キマイラの新しい城- 殊能将之 | 2010/02/05 23:22 |
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ミステリとしては弱いけれど、擬似的に中世の騎士が現代日本に蘇えることによって起こるドタバタ喜劇の部分はよく書けていたので、癖のある、人を選ぶ作品が多いこの作者にしては万人向けの、安心して楽しめる作品になっているんじゃないかな? |
No.3 | 6点 | ハサミ男- 殊能将之 | 2009/03/21 11:35 |
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若干ネタバレ気味です、注意。
叙述トリックとわかっていても、犯人像は意外でした。 でも、ここまで病的な犯人にするんだったら、拒食か過食症という設定にしておいたら、身体認識が歪んでいるのにも説得力が出たのに惜しいなあ。どうしてもそのへんがズルイと感じてしまったので。。 |
No.2 | 4点 | 鏡の中は日曜日- 殊能将之 | 2009/01/23 01:57 |
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介護はそこに愛があったとしても、こんなロマンティックなもんじゃないって! こういうヒロイン(女の面倒臭さがまったくなくて、合理的思考の持ち主で、しかも美人で母性的で献身的)って、男にとって都合よすぎて鼻につきました。せめてニューハーフにでもしておいてくれればなあ(笑)。
とにかく、個人的に色々な意味で後味が悪かった(ぶっちゃけキモかった)です。 |
No.1 | 4点 | 黒い仏- 殊能将之 | 2008/10/28 02:52 |
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某神話は本家も読んでるし、最近の日本作家なら、小林泰三とかの派生作品も好きだし、ホラー仕立てのミステリーやミステリー風味のホラーも好きな私としては、狙いは悪くないと思うんですが、これはよく振っていないドレッシングみたいで、ミステリーとしてどうこういう以前に、小説としてダメな気が。
個人的には、せめて最初からもっとおどろおどろしくやってくれてれば、小説的に嫌な感じの違和感じゃなく、面白い試みとして評価できたんですが。 あ、でも、なんで顔のない仏なのかわかった時には、思わず吹き出しましたヨ! |