皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
星屑の仔さん |
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平均点: 6.33点 | 書評数: 46件 |
No.13 | 5点 | 鳴風荘事件- 綾辻行人 | 2013/06/10 23:18 |
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探偵側が双子という立場を利用して解決した作品。作品自体はまぁ、普通かな。 |
No.12 | 5点 | 奇面館の殺人- 綾辻行人 | 2013/01/15 23:30 |
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綾辻行人さんの最新作。状況としては、主人公がある先輩作家の代わりとして、とある富豪の別荘に赴く。そこで一件の殺人事件が起こる。それと同時に山荘への客全員に奇妙な仮面が被せられていた。犯人は誰か、また何のためにみんなに仮面をかぶせたのか。
そんなまさに本格派のミステリの王道とも言える作品です。 ただなんと言いますか、「懐かしい」という表現はできても「これぞ綾辻」という作品ではなかったかなとは思います。普通の生真面目な本格派ミステリとしては上出来なのでしょうが、綾辻さんのような読者の裏をかくトリックがあまり見られなかったのが、少々残念といえば残念でした。よって今回は少々辛めの5点 |
No.11 | 7点 | 暗黒館の殺人- 綾辻行人 | 2010/08/25 01:10 |
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かなりの長編作。
その長編で、張り巡らされた数々の伏線。 言われてみればその伏線には引っかかるが、言われなければスルーしてしまう、そのくらい世界観が確立している。 ただどうしても長い。 ちょっとした時間つぶしに・・・、で読むことはお勧めしない。 「綾辻ワールド」にどっぷりハマりたい人は是非! |
No.10 | 7点 | 黄昏の囁き- 綾辻行人 | 2010/02/14 13:34 |
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綾辻行人さんの「囁き」シリーズ第三弾。
兄が自殺か他殺か分からない謎の死を遂げたしまった、その弟が主人公。 実家に帰ってきた主人公の周りで、謎の連続殺人が起こる。 そしてその連続殺人の被害者はなんと、過去の兄の友人ばかり。 兄の知人と一緒に、連続殺人の謎を追う。 主人公も事件が進むにつれ、過去に閉じ込められた記憶がうずきだし、最後には事件の犯人と過去何があったのかが、一瞬で繋がる。 なんともスピーディ。そしてこの幻想感。 主人公が、少々病弱で撃たれ弱いところもあって、感情移入はしにくいが、それでも叙述ものと言う要素を取り入れているところはさすが。 |
No.9 | 5点 | 暗闇の囁き- 綾辻行人 | 2009/12/08 00:11 |
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綾辻さんの「囁き」シリーズ第二作。
率直な感想を述べるとするなら「これはミステリーか?」です。 謎は提示されるものの、その謎に対する明確な答えが無い。そもそも謎そのものが曖昧模糊な印象を受ける。 おそらく作者もそう云った意図を狙って作られているのだろうが、どうもこちらはしっくりした感じを受けない。 ただその雰囲気と言うか、幻想性はぴか一なので、ミステリではなくホラーとして読むならなかなかではないかな。 |
No.8 | 4点 | 緋色の囁き- 綾辻行人 | 2009/12/08 00:08 |
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綾辻行人の幻想性があふれた作品ではあった。
面白かったよ。確かに面白かった。 学園をテーマにした殺人事件が今回の舞台である。 しかし そうしかし、肝心のトリックやストーリーがあまり記憶に残っていない。読み返してみれば「あぁ、こんなことあったな」と思い返すことができるものの、やっぱりインパクトが薄い傾向がある。辛うじて叙述ものであったきがする、程度である。 新シリーズの一発目と言う事もあり、期待していた分、インパクトに欠けるという意味でこんなもんでどうでしょう。 |
No.7 | 8点 | 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 | 2009/12/08 00:03 |
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これぞ綾辻!
と言わんばかりに綾辻ワールドが盛りだくさんな作品。 描写良し、幻想性良し、叙述性よし、何より世界観が最高。 雪山の山荘で仲間が一人、また一人殺されていく、という手あかのついたストーリですが、そこには微塵の古臭さはありません。 確かに一回読むだけでは、そのごてごてしい装飾が眼についてその真価が分からないかもしれません。 でも二度、二度読んでみてください。 その装飾の奥には噛みしめれば噛みしめるほど沸いてくる、ミステリの味わいがあります。 中には、「あのラストは納得がいかない」と言う人もいるでしょうが、納得が作品は概して詰らないものです。 納得がいかないからこそ想像外の展開が面白いというものなのでは。僕はそう思います。 |
No.6 | 8点 | 迷路館の殺人- 綾辻行人 | 2009/11/03 22:27 |
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「館」シリーズ第3弾
ミステリ小説作家が迷路館と言う謎の屋敷に閉じ込められた。 その傍らに書きかけの小説が残されたまま一人また一人と殺されていく。 犯人は誰だ!? と言う作中作があり、その解説版を現実世界で行うといった作品だ。 その幻想性は元より、読者をあっと言わせる叙述トリックの切れ味は炸裂する。 中には、「あのトリックはどうなの!?」と言う方もいるかもしれないので10点満点は上げられないけど、スピーディな展開で読んでて飽きの来ない作品だなと思った。 |
No.5 | 7点 | 水車館の殺人- 綾辻行人 | 2009/11/03 22:19 |
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「館」シリーズ第2弾
過去の事件と、現在の事件が並行して語られる作品。 トリックや結末こそ平凡かもしれませんが、そこに至るまでの神秘的なまでの幻想性がこれでもかと盛り込まれている。 第一作目と同じ毛色を期待していた読者にとってはイマイチかもしれないが、綾辻ワールドを楽しみたい人はむしろこっちを読むと良いかもしれない。 |
No.4 | 6点 | びっくり館の殺人- 綾辻行人 | 2009/02/10 19:02 |
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綾辻さん「館」シリーズの正式な8作品目の、びっくり館の殺人。
一読すると、今までの館シリーズと毛色が異なる、番外編作品と捉えられてしまうかもしれない、そんな作品。 舞台が館であると言うことは共通していても、クローズドサークルものでもないし、大規模に練りに練ったストーリー、とは言い難い。 しかしながら、「これぞ綾辻行人!」と言う倒叙ものは切れ味があると思います。 倒叙ものを書くと分かっていながら、それでも最後には引っかかると言うのは、考えてみればすごいことだと思います。 また、二読目はまた違った世界が見え、全く異なった作品にも感じます。 この作品は二読して初めて本当の味が解るんじゃないかなと、そう思いました。 |
No.3 | 5点 | 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 | 2008/08/28 16:37 |
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綾辻さんの2大要素、「叙述トリック」と「幻想性」。この作品はその後者「幻想性」を追及していった作品でしょう。
これでもかと言うくらい、現実離れした幻想の世界の雰囲気が鏤められています。 ただ自分はどちらかと言うと理系人間なので、作中に出てくる歯車のほとんどが理解できなかったと言うのが正直なところです。 もちろん、トリックの部分も充実していますよ。 でもレベルの高すぎる幻想性のせいで、そのトリックの部分が霞んでしまうので、今回は5点とさせて頂きました。 |
No.2 | 8点 | どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 | 2008/08/28 16:29 |
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短編集です。それも綾辻さんの持ち味が、これでもかとてんこ盛りな短編がたっぷり。
最初から、叙述ものふぁと知らないで読めば10点でしょうね。知って読んでも8点は上げて良いと思います。 ただ、好き嫌いがはっきり分かれるでしょう。 ま、小説じゃなくてクイズ本だと思って気楽に読む本でしょう。 |
No.1 | 10点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2008/08/28 16:24 |
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これぞ綾辻行人だ、と言わんばかりの一冊。
言い過ぎでも何でもなく、ほんの数行、いや数文字で世界がまるごと引っくり返る、そんな作品です。 すっきり爽快に見事に騙されてみませんか。 |