皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
あびびびさん |
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平均点: 6.33点 | 書評数: 669件 |
No.16 | 2点 | つなわたり- ピーター・ラヴゼイ | 2014/05/14 23:55 |
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戦争時代に空軍で苦労を共にした女性二人がロンドンのある場所で再会する。ひとりは空軍パイロットと結婚の主人公と、もうひとりは大金持ちの外国人をたらしこんで結婚した策士の女性。
その策士の女性が、愛人とアメリカに移住したいがために、羊のような主人公の女性をたらしこみ、お互いの主人を殺そうと持ちかける。それからはまるで火曜サスペンスのような、いや、それ以上に見え透いたストリーで、いつ本を閉じようかと、そればかり考えて、結局最後まで読んでしまった。 この作者、最初は好きだったが、だんだん印象が悪くなって行く? |
No.15 | 6点 | 殿下と七つの死体- ピーター・ラヴゼイ | 2014/04/27 17:06 |
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直前に「キーストン警官」を読んだせいで、これもドタバタ中心の推理劇なのか…と思ったが、クリスティー張りの本格化で犯人にも意表を突かれた。ただ、最初からそういう目で見ていれば予想の範疇にある結末だったと思う。
この作家は多種多彩で油断できない。 |
No.14 | 2点 | キーストン警官- ピーター・ラヴゼイ | 2014/04/20 15:35 |
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イギリスの新人俳優イーストンはキーストン撮影所にキーストン・コップとして雇われた。あだ名もキーストンとなり、新進女優ハニービーとも恋仲になった。ところがハニービーの母親が何者かに殺され、嫌疑が彼女にかかったことから、イーストンはいやでも事件の渦中に……ローラーコースターの事故、消えたフィルム、誘拐事件。
恋した女優の為に事件の真相を追究するキーストンだが、結末は作者の意のままで、読者が推理する要素はほとんどなく、ドタバタのの末に終わってしまった。 |
No.13 | 7点 | 苦い林檎酒- ピーター・ラヴゼイ | 2011/11/15 23:29 |
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あとから考えてみると当たり前の犯人だったが、作者が意図的に角度を変えたため、いろいろな謎が残った。しかし、それがミステリであり、作家の手腕になる。
そうは言っても、あくまでもこれは読後感であり、最初からその流れを把握できるはずもない。ミステリの読者は作家にコントロールされ、我々赤ん坊をいかに寝かせつけることができるか…。 そういう意味では、これはすんなり寝つかれない。でもハラハラドキドキのシーンもあり、「読んで良かった」気にはさせられる。 |
No.12 | 7点 | 漂う殺人鬼- ピーター・ラヴゼイ | 2011/10/06 13:49 |
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「浜辺での殺人は容易だ…」というフレーズから始まる。その通り、夏の浜辺で寝そべっている女性が人ごみの中で殺されるが、実はこの物語の主題はそこではなかった…。
いかにもこの作家らしい起承転結だったが、期待すぎた感もあり。しかし、一流のミステリであることは否めない。 |
No.11 | 2点 | 絞首台までご一緒に- ピーター・ラヴゼイ | 2011/09/09 01:06 |
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女学生が学校の寮から抜け出し、テムズ河で夜の水泳を敢行するが、その時に犬を連れた三人組のボートと遭遇する。
次の日、その近くで浮浪者が殺害された。その女学生は重要な目撃者としてその三人組を探しに刑事らと一緒にテムズ河を遡っていくが…。 はっきり言ってこれはドタバタ喜劇であり、ミステリの危険な香りは一切しない。この作者でこれほどの駄作?に初めて遭遇した…。 |
No.10 | 8点 | 偽のデュー警部- ピーター・ラヴゼイ | 2011/06/01 13:07 |
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この作家にしては珍しく?本格的なミステリではないが、映画化されたように、話の内容は魅力的でおもしろい。
大金持ちの妻は売れない女優。主人公はその夫で、妻に援助してもらい歯科医を立ち上げ、やっと軌道に乗ったところで妻の都合(ハリウッドで女優再出発)ですべてを失うことに…。 そこで自分に好意を持ってくれている女性患者と6日間の船旅の間に妻を殺害しようと完璧な計画を立ち上げるが…。 |
No.9 | 3点 | 降霊会の怪事件- ピーター・ラヴゼイ | 2011/01/31 14:01 |
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降霊会が行われ、その最中に若き霊媒師が殺された。その会に参加していた6名の内の誰かが犯人…と目を付けた刑事部長は念入りに捜査を続け、降霊会を再現し、その中で矛盾を探し犯人逮捕を目指すが…。
その背景、トリックにはなんら驚くことはなく、英国ミステリの本格化としての切れ味は感じられなかった。単純な内容にしては長すぎる気がする。 |
No.8 | 7点 | 死神の戯れ- ピーター・ラヴゼイ | 2011/01/12 12:40 |
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老若男女、すべての信徒に支持される若き牧師・オーティス。しかし、彼は裏に悪魔の顔を持っていた…。
彼が教会を変わるたびに行方不明者が出る…。次第に支持者から不審な意見が出始め、そのためにまた殺人を犯す、死の循環。 こんな映画を見たような記憶がかすかにあるが…。 |
No.7 | 7点 | 処刑人の秘めごと- ピーター・ラヴゼイ | 2011/01/12 12:32 |
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最愛の妻、ステフを亡くして一人住まいのダイヤモンド警視に不可解なラブレターや贈り物が届いた。
同時期に、首つり死体が3件起きるが、それは公開処刑のような殺人だった。この迷宮に、ダイヤモンドは立ち向かうが…。 この作家らしい謎解きと、そこそこのどんでん返し。ほとんど外れがない作家だと思う。 |
No.6 | 8点 | 最後の刑事- ピーター・ラヴゼイ | 2010/12/12 17:25 |
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ダイヤモンド警視シリーズの第一弾。昔堅気で頑固一徹、部下に対しても非常に厳しいダイヤモンドが、以前の事件捜査法を巡って上司と衝突する。そして、新たな殺人事件を捜査中なのに辞表を提出する。
その後生活の為にパブでむアルバイトをするが、そこへ逮捕された女性の友人が来て、「このままでは彼女が犯人にされてしまう!」と、ダイヤモンドの捜査能力に期待して再捜査を依頼するが…。 意外な展開、そして意外な犯人と、まさに本格的なミステリ。 |
No.5 | 5点 | 暗い迷宮- ピーター・ラヴゼイ | 2010/12/06 02:42 |
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ダイヤモンド警視のシリーズ。記憶喪失の女性を巡って、それに関わる人間が殺されるという内容は古典的で新鮮味がない。
しかし、現イギリスミステリ界一?の本格と言われる作者だけに、この設定は避けて通れなかったのか…とも思う。あっと驚くどんでん返しはないが、まあ単純に楽しめたのは、ダイヤモンド警視が昔堅気の警察官だからだろう。 |
No.4 | 7点 | 殺人作家同盟- ピーター・ラヴゼイ | 2010/11/06 18:48 |
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猟犬クラブとほぼ同じ趣向。こちらは作家志望のクラブで、ベストセラーを夢見て出版社のオーナーをゲストとして迎える。
そこで会員11名の書いた原稿に対する批評を行うのだが、どれも曖昧な評価で紛らわしい。そのクラブの会長である人物の原稿はまもなく製本されるらしいのだが…そのオーナーの家が放火され、殺されると言う事件が起きた。そして、第二、第三の放火殺人も起きるが、いずれも同じ手口で会員がふたり殺される…。 なぜ会員が殺されるのか?そして犯人も会員の中のいるのか?この作家らしいどんでん返しもあり、ミステリそのものが楽しめる。 |
No.3 | 8点 | 最期の声- ピーター・ラヴゼイ | 2010/10/23 17:41 |
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警視・ダイヤモンドのシリーズ。これまで捜査に行き詰る毎に妻のステファニーに冷静かつ慎重な意見を聞き、事件を解決してきたピーター・ダイヤモンド警視だが、なんとその妻が殺されると言う設定はファンにはありえない話。
しかしそれが現実に起きて、「地獄以上の苦しみ」を経て最後に事件を解決するのだが、この犯人も意外や意外…。いやここのメンバーなら容易いかもしれないが、これからどうなる?ダイヤモンドシリーズ! |
No.2 | 7点 | 猟犬クラブ- ピーター・ラヴゼイ | 2010/10/14 09:41 |
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イングランド有数の観光都市であるバースで、猟犬クラブと言うミステリ同好会があった。そこへある女性が入会してから世界最古の切手であるブラックペニーが郵便会館から盗まれる。
そしてその女性が2回目に参加したときに他の会員の本に挿まれたブラックペニーが発見されるが、その本の持ち主は全く覚えがない。 その持ち主は舟を住居としているが、カギは一本しかなく、他から進入するスペースはないのに、その中で他の会員の死体が発見される。 この密室トリックを警察に復職したダイヤモンドが最後の最後で解く。しかし、犯人は意外な人物が…。 |
No.1 | 4点 | 単独捜査- ピーター・ラヴゼイ | 2010/10/14 09:29 |
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上司と衝突し、警視職を棒に振ったダイヤモンドはガードマンとして働いていたが、担当館内で警報装置が作動し、日本の少女が置き去りにされているのを発見。
そのため職を失ったダイヤモンドは元花形捜査官の意地もあり、その失語症の少女がなぜその場所にいたのかをさぐる。イギリスからアメリカへ、そして当然日本へも…。 |