皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
あびびびさん |
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平均点: 6.33点 | 書評数: 669件 |
No.12 | 9点 | 絆回廊 新宿鮫Ⅹ- 大沢在昌 | 2014/10/09 11:19 |
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「新宿署は、全署を挙げて君を擁護する側に回ることを、先ほど副署長、組対課長、刑事課長と合意した」、鮫島は敬礼した。署長の目がうるんでいるのを見て、視界が曇りそうになった…。
何をいまさら…だが、自分にとって忘れられないシーンになりそう。大切な人々との別れがあり、河は大海に注いだ感じだが、新たに分水嶺があり、新展開が始まりそうなラスト。新時代に新宿鮫はどう対応していくのだろう。実に待ち遠しい。 |
No.11 | 5点 | パンドラ・アイランド- 大沢在昌 | 2014/08/03 18:45 |
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元警視庁・捜査一課の刑事が退職し、小笠原諸島近くの閉鎖的な島で保安官として働くことになった。刑事時代のいろいろなしがらみから抜け出すために島に来たのに、着任したとたんに事件が起こる…。それはアメリカ統治時代の遺失物絡みだった。
柴田錬三郎賞の作品らしいが、新宿鮫シリーズに比べると切れ味、重厚感ともに見劣る。それは仕方がないが、新境地とまでは行かないかも知れない。 |
No.10 | 7点 | 砂の狩人- 大沢在昌 | 2010/09/01 17:43 |
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逮捕されても「未成年だからすぐに出て、また誰かを殺す」と
薄く笑った少年をその場で射殺したやめ刑事が主人公。 異様な連続殺人事件を発端に房総隠遁生活から東京に呼び戻されるが、そこでやくざ、中国マフィア、警察庁が絡んで息をつかせぬ展開でラストへと導く。 大沢在昌のすべてが詰まっているような作品。 |
No.9 | 4点 | 魔女の盟約- 大沢在昌 | 2010/08/07 01:03 |
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祖父母に売春の悪魔島に売られ、そこで何千人もの客を取らされた主人公が島抜けに成功し、やがて財産を築き、追われながらも魔女になって難関に立ち向かう?
話は釜山から始まり、上海、東京と舞台を変えていく。それぞれの国のマフィアを手玉に取る器量は幼いころに「地獄」を見て来たからこそ。 まあ、大沢在昌に外れはほとんどない。 |
No.8 | 7点 | 風化水脈 新宿鮫VIII- 大沢在昌 | 2009/11/26 23:11 |
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新宿の過去、そして現在。そこに何十年も立ち止まって生きてきた老いた男。
さらに昔風のやくざスタイルを貫き、葛藤する妙齢の男。 盗難車を巡る捜査が基本だが、この二人の生き方にスポットを当てて、物語は静かに進行する。 ほとんどアクションはないが、このシリーズの通過点として必要不可欠な一冊かも知れない。 |
No.7 | 3点 | アルバイト探偵(アイ)- 大沢在昌 | 2009/11/13 15:28 |
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高校生が父親の影響で探偵役を演じる。
事件はけっこう重いが、高校生だけに軽いノリである。 それがいかにもアルバイト探偵らしい。 新宿鮫なら結果的に目の前の窮地をいかにして潜り抜けるかという緊迫感があるが、結果は同じでも、「どうせ助かるのだから…」と読むのがあほらしくなったりする。 |
No.6 | 8点 | 狼花 新宿鮫IX- 大沢在昌 | 2009/11/06 21:33 |
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新宿鮫もついにここまで来たか…という感慨。
鮫島の対極にいた香田と仙田が本当は同一線上にいたのではないかと錯覚するラスト。 作者はこの二人を愛情を持って書きあげている。 |
No.5 | 7点 | 灰夜 新宿鮫VII- 大沢在昌 | 2009/11/01 06:42 |
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鹿児島での話。一旦新宿に帰って物語が発展するのかと思ったが、最後まで(2,3日ですが)当地での物語。しかし毒猿が再度登場?したのかと思うほど最後までハラハラした。
女性陣も晶の存在を忘れるほど魅力的で、自分は今まで以上に楽しめた。 やはりこのシリーズは面白い。 |
No.4 | 8点 | 無間人形 新宿鮫IV- 大沢在昌 | 2009/10/04 22:28 |
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旅行が好きになり、交通的な退屈で本を読むようになったから
新宿鮫などまったく知らなかった。 新宿鮫、なんじゃそれは!! という感じで敬遠していたけど、読み始めると面白い。しかも作者が20代か30代の時に執筆したというから驚き。 ずっと読んできたけど、これが一番切実でスピード感があった。しかし、才能がある人がうらやましい。 |
No.3 | 4点 | 涙はふくな、凍るまで- 大沢在昌 | 2009/09/03 22:12 |
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気分の軽い時に、さらっと読む本です。
でもロシア事情とか、詳細で現実的。 やっぱり苦労せずに本は書けないなと、痛感します。 |
No.2 | 7点 | 氷舞 新宿鮫VI- 大沢在昌 | 2009/08/12 05:45 |
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大沢在昌はなんとなく敬遠していたが、読みだすと止まらない。犯人当てではないが、ある種、刑事コロンボの痛快版のような趣があり、なかなか読ませる。
これはシリーズでもトップクラスの濃さがある。毒猿よりも現実味があり、ページをめくる手が止まらない。 |
No.1 | 6点 | 毒猿 新宿鮫II- 大沢在昌 | 2008/12/05 15:09 |
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なかなか緊迫感があり、全体の流れも良し。
しかしこれはミステリなのだろうか?Vシネマあたりで 出くわしそうなアクション映画…。 |