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パディントン・フェアへようこそ
ROM叢書
デレック・スミス 出版月: 不明 平均: 6.00点 書評数: 1件

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No.1 6点 nukkam 2014/09/08 11:21
(ネタバレなしです) アマチュア作家デレック・スミスの「悪魔を呼び起こせ」(1953年)は知る人ぞ知る幻の本格派推理小説的な存在でしたが、それから40年以上経った1997年に発表した本書は更にレア度アップ(笑)。何と本書は日本でのみ限定出版されたのです。これでは本国(英国)でもほとんど認知されなかったでしょうし、オリジナルは当然英語版なので日本の読者でも相当のマニアしか入手していないのではないでしょうか。よくこれが日本語版で出版されましたね。劇場を舞台にした本格派推理小説で、ジョン・ディクスン・カーに献呈されていますが、「悪魔を呼び起こせ」のようなオカルト演出はなく不可能犯罪でもありません。別々の銃による狙撃という、カーター・ディクスンの「第三の銃弾」(1937年)を連想させる事件がちょっと珍しいですが派手な要素はまるでなく、複雑な人間関係の整理と地道なアリバイ調査が中心のプロットです。重箱の隅をつつくような捜査場面がじれったくなる時もありますが、丁寧な真相説明は本格派推理小説を読んだという手応え十分です。


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デレック・スミス
1999年11月
悪魔を呼び起こせ
平均:7.12 / 書評数:8
不明
パディントン・フェアへようこそ
平均:6.00 / 書評数:1