皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格 ] 殺人の朝 ブラッドリー警視 |
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コリン・ロバートスン | 出版月: 1959年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元社 1959年01月 |
No.1 | 6点 | nukkam | 2014/09/08 19:06 |
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(ネタバレなしです) 英国のコリン・ロバートスン(1906-1980)はマイケル・イネス、ニコラス・ブレイク、クリスチアナ・ブランドといった英国本格派推理小説界の実力者たちと同世代の作家ですが、本格派からハードボイルド、スパイ・スリラーと何でも屋的に書きまくったことや通俗的な文体が災いしたか50冊を超す多作家ながら20世紀に日本へ翻訳された作品は1957年発表のブラッドリー警視シリーズ第1作の本書のみでした。確かに文体は通俗的で人物描写に深みもありませんがクライム・クラブ版の古い翻訳が全くハンデにならないほど読みやすいです。何よりも第一部は犯罪小説、第二部は倒叙推理小説、そして第三部は犯人当て本格派推理小説とこだわりの三部構成の妙が光る作品です。これで犯人を示す手掛かりをもう少し読者に対してフェアに提示できていればかなりの傑作になったと思いますが一読して損はしない作品だと思います。 |