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[ 本格 ]
角のあるライオン
アントニー・バサーストシリーズ 「ミステリ・リーグ傑作選」(下巻)掲載
ブライアン・フリン 出版月: 2007年06月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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論創社
2007年06月

No.1 5点 nukkam 2014/09/02 13:09
(ネタバレなしです) 英国のブライアン・フリン(1885ー没年不詳)は文献によれば1920年代後半から1950年代後半にかけてアントニー・バサーストを探偵役にした本格派推理小説を50作以上も書いた多作家で、その作風は通俗スリラーの色合いが濃く、トリックは豊富ですが出来不出来にバラツキがあるようです。1933年発表のシリーズ第13作となる本書は序盤でいきなり三重殺人事件が発生、しかも傷だらけの毒殺死体あり密室殺人事件ありという派手な幕開けが通俗スリラー風ですがその後の展開はむしろ地味で、それほど大風呂敷を広げません。密室トリックは小粒なトリックでしかも必要性に疑問を感じますが、バカトリックというほど羽目を外したものでもありません。謎解きはそれほど論理的に解決されてはいませんがミスディレクションの巧さが光ります。ちなみに本書はエラリー・クイーン編集による雑誌「ミステリ・リーグ」の復刻版(論創社)で読むことが出来ます。


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ブライアン・フリン
2007年06月
角のあるライオン
平均:5.00 / 書評数:1