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[ 短編集(分類不能) ]
マーク・トウェイン短編集
マーク・トウェイン 出版月: 1961年02月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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新潮社
1961年02月

成美堂
1992年09月

No.1 6点 mini 2014/08/28 09:59
本日28日に新潮文庫からジェイムズ・M・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の新訳版と「カクテル・ウェイトレス」が刊行される
「郵便配達」の方はちょっと前に光文社新訳文庫版からも新訳版が出ており競合する事になったが、「カクテル・ウェイトレス」の方はケイン幻の遺作との事だ
さてケインの2冊の陰に隠れて新潮文庫からもう1冊、『ジム・スマイリーの跳び蛙 マーク・トウェイン傑作選』も刊行されるのを御存知だろうか
私は旧版で読んだがトウェインじゃなくてトウェン表記なっており(笑)普通の短編集だが、新訳版ではエッセイやコラム記事まで収録されていて読むなら今回出た新訳版を買うべきだろう
えっ!、マーク・トウェインって純文学の人でしょ?ミステリーと何の関係が有るの?と思った人も居るかも知れないが実は関係有るのである

マーク・トウェインと言うと長編「ハックルベリー・フィンの冒険」や「トム・ソーヤーの冒険」などで有名で、特に「ハックルベリー・フィン」はアメリカ文学の金字塔の1つである
トウェインは短編にも定評が有り短編での代表作が「噂になったキャラベラス群の跳ぶ蛙」である
そしてこの短編を含む短編集があの”クイーンの定員”の1冊に選定されているのである、クイーンの御墨付きなのだからミステリーの範疇内だ
「跳ぶ蛙」は一種の詐欺事件を扱った犯罪小説ではあるが、このユーモアたっぷりの騙り口調こそが生命線みたいな短編で、これをミステリーに分類したクイーンの慧眼の賜といったところだろう
他にも短編集冒頭の「私の懐中時計」など卓抜なユーモアと風刺の中にミステリーのセンスも感じさせる
ヘミングウェイやフォークナー等と並んでアメリカ文学の中でミステリー分野を見出すならトウェインも外すわけにはいかない作家の1人である


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マーク・トウェイン
1961年02月
マーク・トウェイン短編集
平均:6.00 / 書評数:1