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[ 本格/新本格 ]
陪審15号法廷
和久峻三 出版月: 1989年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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双葉社
1989年01月

双葉社
1991年01月

角川書店
1993年05月

勁文社
2001年03月

光文社
2009年05月

No.1 5点 2014/04/15 11:46
赤かぶ検事シリーズではなく、ノン・シリーズ物。

海外の某有名作品と同じアイデアが使ってある。やはり、これはまずいなぁ。
被告人の妻が派手な服装をして法廷に立った時点で、なにかいやな予感がした。
本作はこのメインの謎(トリック)以外に、もう一つの謎がある。法廷で証人が、音もなくピストルに撃たて死ぬという事件だ。しかしながら、この謎の種明かしもたいしたことはなかった。
途中までは、読みやすくもあり読み応えもあって胸躍らされたのだが、結果的には、がっかり感のほうが大きかった。残念。
とはいえ、昭和初期に導入されていた国内の陪審制の法廷物を読めたことは収穫だった。現代のベテラン弁護士が、当時の模様を女子大生に話して聞かせるというスタイルもよかった。
上記海外某作品を未読であれば、まあまあ楽しめるのではと思い、この点数。

じつは本書購入の際、タイトルを読み違え、制度導入時に法廷物大家がリアルタイムに書いた裁判員制度モノの文庫書き下ろしか、と勘違いしていた。数年の積読後、タイトルをよく見ると・・・。
発刊が1989年で、再文庫化が2009年。あきらかに裁判員制度の導入タイミングを狙って文庫化したとしか思えない。


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和久峻三
2002年11月
ひまわり時計の殺人
平均:5.00 / 書評数:1
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1989年01月
陪審15号法廷
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