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[ SF/ファンタジー ]
氷結の国
ギルバート・フェルプス 出版月: 1970年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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筑摩書房
1970年01月

No.1 6点 kanamori 2014/01/10 18:39
英国の名家一族のなかの変人で、アマチュア人類学者の大叔父ジョン・パー大佐が「私」に遺した日記には、南米アンデスの高地を探検した際に発見した、未知の谷に住む不思議な村民たちとの交流が綴られていた-------。

瀬戸川猛資編のガイドブック「ミステリ絶対名作201」からのセレクト。
同ガイドブックでは”本格”編に分類されていますが、謎解きの要素といっても、未知のインディオ種族の秘密ぐらいで、(それもタイトルから何となく想像がつきます)、どう読んでも”本格”とはいえないと思います。
ゴシックロマン風の枠組みの中に、秘境冒険小説風の大叔父の日記による記録が大部分を占めていますが、最後まで読むと日記の真偽をどう判断するかでガラリと印象が変わる、一種のリドル・ストーリーだと判断しました。(グレアム・グリーンも書評で「懐疑の時代の産物」と書いています)。ジャンル分類がちょっと難しい小説です。


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ギルバート・フェルプス
1970年01月
氷結の国
平均:6.00 / 書評数:1