海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 日常の謎 ]
クローズド・ノート
雫井脩介 出版月: 2006年01月 平均: 5.00点 書評数: 2件

書評を見る | 採点するジャンル投票


角川書店
2006年01月

角川グループパブリッシング
2008年06月

No.2 4点 パメル 2024/11/13 19:18
主人公の大学生・堀井香恵は、吹奏楽サークルでマンドリンを吹いていて、近くの文具店でアルバイトをしている。香恵は部屋のクローゼットから、前の居住者が置き忘れたノートを発見する。それは小学校教師の伊吹という女性の日記だった。初めは興味本位で日記を読んでいた香恵が、徐々に伊吹という女性に気持ちをリンクさせていき、日記は確実に香恵に影響を与え、時に励ましてくれる存在となる。
バイト先に万年筆を買いに来た気になる男性。友達が留学しているのをいいことに誘ってくるその彼氏。香恵がバイトしている文具店の万年筆売り場での蘊蓄は楽しいし、伊吹先生の日記により、それまで確固とした将来の目標を持っていなかった香恵の自分をしっかり見つめていくところがいい。ごく普通の女子大学生の香恵の現在の生活に伊吹先生の日記がどのように絡んでくるかは、途中で見当がついてしまうのがミステリとしては残念。伊吹先生の思いを自らの内に消化し、最後に笑顔を見せる香恵の姿が、なんとも清々しい。この作品は、恋愛小説として読んだ方が楽しめるかもしれません。

No.1 6点 あびびび 2013/03/29 14:23
賃貸マンションのクローゼットの奥に日記のようなノートがあった。それは前の住人である小学校の女性教師がつづったもので、初めて担任になった4年2組の一年間が瑞々しく語られていた。そして、恋人との甘く、切ないラブストーリーも。

沢尻エリカ主演で映画化されたとは知らなかったが、驚くような謎はなく、ミステリ色の薄い物語だった。「火の粉」などとはまったく趣がちがう。


キーワードから探す
雫井脩介
2019年08月
犯人に告ぐ3 紅の影
平均:7.50 / 書評数:2
2016年09月
望み
平均:6.33 / 書評数:3
2015年09月
犯人に告ぐ2  闇の蜃気楼
平均:7.00 / 書評数:2
2014年03月
仮面同窓会
平均:4.75 / 書評数:4
2013年09月
検察側の罪人
平均:7.71 / 書評数:7
2008年10月
犯罪小説家
平均:6.17 / 書評数:6
2007年08月
ビター・ブラッド
平均:7.25 / 書評数:8
2006年01月
クローズド・ノート
平均:5.00 / 書評数:2
2004年07月
犯人に告ぐ
平均:7.28 / 書評数:25
2003年01月
火の粉
平均:7.03 / 書評数:30
2002年03月
白銀を踏み荒らせ
平均:6.33 / 書評数:3
2001年09月
虚貌
平均:5.00 / 書評数:5
2000年01月
栄光一途
平均:6.00 / 書評数:5