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[ サスペンス ]
すばらしき罠
ウイリアム・ピアスン 出版月: 1957年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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早川書房
1957年01月

No.1 6点 kanamori 2014/02/02 20:24
フリー雑誌記者の”私”ヴァンスは、30日間姿を消し逃げ延びるという企画を雑誌社に出し自ら実行する。しかし、成功報酬をもらうため街に戻ってきたヴァンスを待っていたのは、銀行の大金横領と殺人の容疑だった-------。

ポケミスの裏表紙の内容紹介には、”ウールリッチ風の趣向とムード”とありますが、アリバイを証明できず殺人の容疑者になるというプロットは確かに「幻の女」などを思わせるものの、抒情的な雰囲気や強烈なサスペンスはなく、軽妙でテンポのいい「私」の語りや、美女と簡単にいい関係になる展開は軽ハードボイルド風です。
多少都合がよすぎるところもありますが、絶体絶命の状態から、次々と機転を利かせて事件の黒幕を追い詰めていくヴァンスの手際が面白いです。主人公の行動描写が先で、その行動理由が遅れて説明されるので、後付けでナルホドとなりますが。


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ウイリアム・ピアスン
1957年01月
すばらしき罠
平均:6.00 / 書評数:1