海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 時代・歴史ミステリ ]
護りと裏切り
ウィリアム・モンク警部&へスター・ラターリー
アン・ペリー 出版月: 2013年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


東京創元社
2013年01月

No.1 5点 nukkam 2016/01/06 13:31
(ネタバレなしです) 1992年発表のウィリアム・モンクシリーズ第3作で、創元推理文庫版で上下巻合わせて700ページを超す大作です。モンク、ヘスターに加えて弁護士のオリヴァー・ラスボーンも腕の見せところが多く、3人のチームプレーで解決したと言っていいでしょう。早々と犯行を認めた容疑者をどうやって無罪放免するかというのがメインプロットです。古い時代のミステリーだと真犯人探しになるのが通例ですが、一応その可能性も検討はするものの真の動機は何かを調べることにページの大半を費やしています。しかしそれも中盤あたりでおおよその真相が読者に知らされ、法廷でその真相をいかにして証明するかが後半の山場となります。人間ドラマとしては非常に充実(不快な要素を含むドラマですがよくできていることに間違いなし)していますが、推理要素がほとんどないのが個人的には残念でした。


キーワードから探す
アン・ペリー
2015年01月
偽証裁判
平均:5.00 / 書評数:1
2013年01月
護りと裏切り
平均:5.00 / 書評数:1
2004年01月
十六歳の闇
平均:5.00 / 書評数:1
1999年10月
災いの黒衣
平均:6.00 / 書評数:1
1999年08月
娼婦殺し
平均:4.00 / 書評数:1
1995年09月
見知らぬ顔
平均:7.00 / 書評数:2