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[ ハードボイルド ]
ダンシング・ベア
ミロ
ジェイムズ・クラムリー 出版月: 1985年08月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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早川書房
1985年08月

早川書房
1993年01月

No.1 6点 2011/09/26 22:05
期待して読み始めたクラムリーのハードボイルド・ミステリ第3作だったのですが。
クラムリー節は相変わらずで、自分も含め、好きな人はどっぷり嵌まる文章です。西部劇的な世界を意識していることは、依頼人の家での会話からも明らかで、ブルージーなギターでも合いそうなやるせない雰囲気はため息もの。冒頭に出てきてミロと殴り合いをする郵便配達人にしても、途中や最後にちょっとだけ顔を出して、事件とは無関係なのですが、小説としての楽しみを増すのに貢献しています。「踊る熊」ならぬ熊の毛皮の最終扱いなど、映画にしたら圧倒的な叙情派映像美を演出できそうです。
そのあたりはさすがなのですが、正直言って解説で誉めている女性陣は、今回それほどいいとは思えませんでした。事件への関係の仕方が理由の一部でもあるのでしょうが、プロットに沿って考察すると、多すぎる気がします。インディアンのタンテ・マリーも、存在感はいまひとつ。テーマとなっているエコロジーが、変に社会派的な主張になっているのも、この作家の雰囲気には合わないと思います。
評価の難しい作品ですが、とりあえず…


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ジェイムズ・クラムリー
2007年11月
正当なる狂気
平均:5.50 / 書評数:2
2004年07月
ファイナル・カントリー
平均:6.50 / 書評数:2
1998年08月
明日なき二人
平均:8.00 / 書評数:1
1996年07月
友よ、戦いの果てに
平均:7.00 / 書評数:1
1985年08月
ダンシング・ベア
平均:6.00 / 書評数:1
1984年09月
酔いどれの誇り
平均:4.67 / 書評数:3
1980年12月
さらば甘き口づけ
平均:9.00 / 書評数:3