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[ コージー ] クッキング・ママは名探偵 ゴルディ |
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ダイアン・デヴィッドソン | 出版月: 1994年11月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
集英社 1994年11月 |
No.1 | 5点 | mini | 2010/07/26 10:01 |
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グルメ系コージー派の代表的作家の1人
アメリカでは日頃からプロの料理人頼んでパーティーしてるのか、暇な奴らだぜ コージー派の舞台で多いのは大都会ではなく地方の中小都市で、限られたコミュニティ内部の人間関係の中で事件が起こるが、地方都市といっても割と特徴の無い平凡な都市が多い その点このゴルディシリーズは、コロラド州の一大スキーリゾート地、アスペン・メドウというのが珍しい この第1作だけ読んだ感じでは、それほどリゾート地という舞台設定が活かされているとも思えなかったが、登場人部の中には養蜂家も居たり、山岳の麓という感じは一応出ている 都会から移り住んできた人も多く、全てが観光客に依存している町というのでも無さそうだ 謎解き的には犯人の意外性は全くないが、ゴルディがある手掛りに気付く経緯や、殺人犯が判明後、別のある真相が明らかになる件などまあまあかな ところでコージー派は数作しか読んでないのだが、読んだコージー派作家の中では最もユーモアに乏しい印象を受けた むしろコージー派にしては重苦しい位 しかしユーモアはコージー派の必要条件ではない よくコージー派の定義を”ユーモアミステリーのようなもの”とか”日本の日常の謎みたいなもの”と定義する人が居るが、これは完全なる解釈間違いであり、コージー派を理解していない コージー派はユーモアミステリーでもなければ日常の謎でもない 大抵は普通に?殺人事件が発生するんだぜ ただ描写がどぎつくなかったり、身近で起きた殺人事件の割には登場人物達が他人事と言うか自分達の身辺雑事に追われてるという印象なだけなのだ たしかにコージー派の中にはかなりユーモア調の作家も居るが、ダイアン・デヴィッドソンはその中ではシリアス調の最右翼の方であろう |