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[ 本格/新本格 ]
密室殺人講座
水野泰治 出版月: 1990年08月 平均: 4.67点 書評数: 3件

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講談社
1990年08月

講談社
1993年07月

No.3 5点 たかだい 2025/03/26 20:42
廃病院の地下室を利用した作家主催のミステリー講座で起こる連続殺人。講座の一興として3日間出入り口が施錠された閉鎖空間で、主催の作家が死亡し、その後、死体が忽然と消え失せて…
状況設定はなかなか面白いと思い、なんやかんやで登場人物全員が作家を憎く思っていたりと人間関係も興味深い
その上で惜しいと思うのは、高まる期待感に反して真相が微妙だという事
犯人、殺害方法、死体消失トリック…あらゆるものが単純な代物なのだが、シンプル・イズ・ベストとはどうにも思えず、結構無理矢理に感じてしまいました
ただ、それらがある種の伏線となって、実は全ては○○○である事が明かされる展開は意外性があり、その上で更なる事件が起こる点は珍しさがあった気がします
総じて、ちょっと荒削りな部分が見え隠れしますが、展開の意外性で読ませてくれる変わり種のクローズドサークルって感じでしょうか

No.2 5点 T・ランタ 2011/04/03 05:06
ごく普通の密室物と思いこの作品を読み、終盤で不満に感じた事。
1.トリックが強引なため理解することを放棄。
2.数カ所脈絡の無い言動や記述がある。
3.終盤の登場人物の言動が大げさすぎる。如何に切羽詰っているとは言ってもオカルトを馬鹿にしていた人物が死後の世界の話を真剣に聞き入るとか・・・

などと思って読むと、最後に作中の事件は作中劇だった事が分かります。
不満点の2は劇のアドリブ、3は芝居だからこその大げさな演出であることが分かり少し感心しました。
それでも劇中のトリックが無理やりな印象は拭えないのでこの点数で。

No.1 4点 江守森江 2010/05/22 10:42
地下室の人工的な‘孤島’でミステリー講座を行うC・C物の王道設定で次々に密室殺人が起きる。
お約束な緩いサスペンスと密室殺人のそれなりな解決で「なんて平凡な作品だろう」と舐めてかかると最後の一撃にやられるかもしれない。
※要注意
以下、他作家の作品に触れながらネタバレします。
作品の肝が、なんと!C・C設定な劇場(作中)劇だった、とのオチに新たな事件を絡めた結末なのだが、同系統なオチの東野圭吾「仮面山荘〜」とほぼ同時期の発表では分が悪い(それでも、書きかけ作品を一時的にボツにした折原一より人気がない分、素知らぬ顔で出版出来て良かったのかもしれない)
夢オチに並ぶ、しょーもないオチの代表格に成り下がった芝居オチを(見せ方に工夫があっても)なんでこんなに使いたがるのか理解出来ない。


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水野泰治
1990年08月
密室殺人講座
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