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[ ハードボイルド ]
過去の傷口
私立探偵タナー
スティーヴン・グリーンリーフ 出版月: 1999年01月 平均: 8.00点 書評数: 1件

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早川書房
1999年01月

No.1 8点 2013/03/23 14:07
ハードボイルドに対しても謎解きを期待する人は、絶対に『偽りの契り』より前に本作を読んではいけません。完全に、前々作の衝撃的な(感動的なと言った方がいいでしょうか)結末のネタばらしをしているからです。しかもそのネタばらしが、最後になって胸にしみてくる構成になっているのです。
以前に読んだジョン・タナーのシリーズ作品は非常に渋めの感じだったのですが、今回のクライマックスはかなり派手になっています。いや、ただ銃撃戦などの表面的な派手さだけでなく、タナーの感情も大きく揺れ動き、ラスト・シーンにおける選択の苦痛は相当なものです。
タナーが感情的になるのも当然。最初に起こるのは、タナーの親友であり、シリーズ常連だった刑事チャーリー・スリートが裁判所の中で被告を突然射殺したという、衝撃的な事件なのですから。Who、Howの謎は一切なく、ただひたすらにWhyを追及する作品です。


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スティーヴン・グリーンリーフ
2002年04月
最終章
1999年01月
過去の傷口
平均:8.00 / 書評数:1
1996年10月
偽りの契り
平均:7.00 / 書評数:2
1995年04月
熱い十字架
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1994年06月
血の痕跡
平均:6.00 / 書評数:1
1992年11月
匿名原稿
平均:6.50 / 書評数:2
1987年11月
無実の領域
平均:6.00 / 書評数:1
1985年08月
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平均:6.00 / 書評数:1
1982年04月
致命傷
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