海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
ロートレック荘事件
筒井康隆 出版月: 1990年09月 平均: 6.12点 書評数: 67件

書評を見る採点するジャンル投票


新潮社
1990年09月

新潮社
1995年01月

No.7 6点 回道 2005/01/17 02:19
作者のトリックは最後までわからなかったけど、読んでいていつも「あれ?」「変だな」と違和感がつきまとった。結局、”よいだまされ方”が出来なかった。

No.6 3点 留吉 2004/10/01 16:27
この手の叙述トリックとしては草分けに近いとは思うが、今読み返すと、読者のハンディ:『盲目』を最大限に利用された印象しか残らない。 確かに叙述トリックとはそういうものだが、これ以後(あるいは以前)の優れた叙述物の中には、痛快な読後感を残すものも少なくない。 本作の読後は、目隠しされたまま弄ばれたあげく体落としを喰らわされた気分。「本を読む」ことの寂しさすら感じられる。犯人の供述章(作者のフェア宣言章)も、その内容と相俟って虚莫感を際立たせてくれる。

No.5 9点 モトキング 2003/12/04 13:46
余韻が、美しく…そして限りなく切ない小説。
この小説そのものを支えるある人物の持つたった一つの事実。
これがこの小説のトリックの肝であり、そして全ての余韻の原因である。
犯人を決定づける説明に関して、たった「1行」で全てひっくり返す凄さとしては、ミステリの歴史的に見てもコレが最初だと思う。
単に犯人足りうるだけでなく、その事実の持つあまりに衝撃的なことといったら…。
ただ、近年の傑作「十角館」にも共通するが、登場人物に対するトリックが全くなく、彼らには真相が全く意外ではないところはご愛敬。
それでも、動機付け、結末の余韻…これらは「十角館」を遙かに凌駕している。
ただ、物語全体としては「十角館」の方がミステリチックで好感が持てる。
なのでこの点数。

No.4 9点 IVERSON 2003/09/27 18:26
こんなにも切ない殺人事件はそうはありません。トリックにもまったくもって感服しました。しかし、最後は正直ダラダラした感があります。

No.3 10点 wataru 2003/07/20 21:40
今まで、小説呼んだ中で一番驚きました。やっぱりすごいです。唯一の10点満点です。

No.2 8点 ギザじゅう 2003/07/14 00:16
トリックもなかなか見事だが、一番の見どころは真相が明かされた後だろう。
動機の痛さというものをこのように書けるのは凄い。

No.1 6点 由良小三郎 2003/07/12 10:30
この種類の作品のなかでも典型的な作品なので、採点がもりあがると思ったのでリクエストしました。
僕自身は、どちらかというとこの手は反則だと思う方なのと、「十角館」の後だということで、評価は低めです。


キーワードから探す
筒井康隆
2006年01月
銀齢の果て
平均:7.00 / 書評数:1
2002年10月
最後の喫煙者
平均:5.00 / 書評数:1
2002年09月
日本以外全部沈没
2001年01月
恐怖
平均:5.00 / 書評数:1
1996年08月
くたばれPTA
平均:4.00 / 書評数:1
1990年09月
ロートレック荘事件
平均:6.12 / 書評数:67
1989年10月
フェミニズム殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1989年04月
残像に口紅を
平均:6.00 / 書評数:2
1988年02月
驚愕の曠野
平均:8.00 / 書評数:1
1986年09月
旅のラゴス
平均:6.33 / 書評数:3
1978年05月
富豪刑事
平均:6.78 / 書評数:32
1976年12月
48億の妄想
平均:7.00 / 書評数:1
1975年03月
家族八景
平均:5.00 / 書評数:1
1974年02月
おれの血は他人の血
平均:6.00 / 書評数:1
1972年01月
時をかける少女
平均:6.50 / 書評数:2
1969年10月
霊長類 南へ
平均:8.00 / 書評数:1
1968年01月
アルファルファ作戦
平均:6.67 / 書評数:3