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世界名探偵倶楽部
パブロ・デ・サンティス 出版月: 2009年10月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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早川書房
2009年10月

No.1 5点 nukkam 2009/10/26 16:12
(ネタバレなしです) 既に普通小説や児童小説を何冊も発表していたアルゼンチンのパブロ・デ・サンティス(1963年生まれ)が2007年に発表した本書は、19世紀のパリを舞台に世界の名探偵12人が集まる本格派推理小説です。しかしアントニイ・バークリイの「毒入りチョコレート事件」(1929年)やマリオン・マナリングの「殺人混成曲」(1954年)のような華麗なる探偵の推理競演を期待すると肩透かしを食らいます。多くの探偵は探偵というより傍観者または容疑者的な態度をとっています。また動機、機会、手段という王道的な手掛かりを求める探偵活動はほとんど見られず、哲学問答みたいなやりとりが多くて謎解きの面白さを十分味わえませんでした。一応は推理で犯人を指摘してはいますが説得力に富むというレベルに達していないのも残念です。


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パブロ・デ・サンティス
2009年10月
世界名探偵倶楽部
平均:5.00 / 書評数:1