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[ ハードボイルド ] 堕ちる天使 |
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ウィリアム・ヒョーツバーグ | 出版月: 1981年02月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 1981年02月 |
No.1 | 7点 | 空 | 2021/04/12 17:53 |
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映画『エンゼル・ハート』を先に見た人も多いでしょうが、かく言う自分もまたそうです。ミッキー・ロークとデ・ニーロの演技、そしてアラン・パーカー監督の鮮烈な映像は記憶に残っているのですが、ストーリーの方はごく早い段階で予想できたオチを除くと、ほとんど覚えていませんでした。
そんな曖昧な記憶でも映画ではあまり感じなかったと思うのですが、原作は確かにハードボイルドです。それもチャンドラーよりもかなり荒っぽい感じ。カバーの粗筋など、本作の紹介では必ず載っているのでハードボイルドとオカルトとの融合であることは書いてしまいますが、前半にヴードゥー教の儀式場面はあるものの、本当にホラー的要素がちらつきはじめるのは半分を過ぎてからです。前知識なしで読めば、結末が見えるのはその段階になってからでしょう。 結末の意外性と細部の論理性に拘らなければ、迫力は充分でおもしろくできています。 |