海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ サスペンス ]
死ぬためのエチケット
シーリア・フレムリン 出版月: 2000年10月 平均: 6.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


東京創元社
2000年10月

No.1 6点 2021/11/07 19:50
ドメスティック・サスペンスの作家として知られているようですが、そんなに他のサスペンス系作家と違うかなという気もしているフレムリンの、13編からなる短編集です。1編平均20ページ程度と短め。
巻頭の『死ぬにはもってこいの日』は、原作では本全体のタイトルにもなっている作品で、作品紹介には「皮肉な運命」としていますが、むしろなんとも哀しい感じがしました。あまりミステリ的とは言えません。それこそ皮肉な結末の3番目『高飛び込み』は全然ミステリでないので、こんな割合で続いていくのかなと思っていたら、後は最後の『奇跡』を除きすべてオチのある犯罪絡み話になっていました。まあ『夏休み』は殺人に見えるというだけですが、そうなってしまう過程が楽しい作品です。
全体的に楽しめましたが、ただ翻訳版表題作だけは、たぶんわざとあいまいさにしたオチが、かえって不満でした。


キーワードから探す
シーリア・フレムリン
2006年02月
溺愛
平均:4.00 / 書評数:1
2000年10月
死ぬためのエチケット
平均:6.00 / 書評数:1
1991年12月
泣き声は聞こえない
平均:6.00 / 書評数:2
1961年01月
夜明け前の時
平均:6.00 / 書評数:1