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[ サスペンス ] 赤の女 |
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ポーラ・ゴズリング | 出版月: 1984年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 1984年01月 |
早川書房 1994年08月 |
No.1 | 6点 | 空 | 2017/09/11 23:26 |
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1983年に「現代スペイン絵画なんてものが存在するとは知らなかったわ―すべてゴヤで終わったのかと思ってた」とアメリカの刺繍芸術家に本気で言わせるなんて、ゴズリングは美術のことをそんなに知らないのでしょうか。ピカソもダリも知らない、少なくともこの20世紀を代表する巨匠たちがスペイン人であることを知らない? 「それがスペインさ」と決めつける画一的な見方もなんだかなあ…
といった、ミステリ以外の要素には不満もあるのですが、巻末解説にも「ヒッチコック映画そのままのサスペンスフルな」と書かれている展開はなかなかおもしろく読ませてくれます。犯人の意外性は、まあどうでもいいというか、クリスティーなら当然こんなひねりがあるだろうが、ゴズリングはどうかな、なんて思いながら読んでしまいました。 |