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[ 本格/新本格 ] 月長石の魔犬 石細工屋・風桜青紫 |
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秋月涼介 | 出版月: 2001年06月 | 平均: 3.00点 | 書評数: 2件 |
講談社 2001年06月 |
No.2 | 2点 | 風桜青紫 | 2015/12/19 07:52 |
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結末には拍子抜け。大袈裟な表現の文章には白けるばかり。ただグロを書いとけば厨二病患者がひきつけられるだろ的なせこい考えの小説。先生にしろユーリたんにしろ言ってることが中学生の妄想レベルに月並みだから、厨二病患者がひきつけられるかは疑問だけど。風桜さんの存在意義ってマジでなによ。オッドアイのキャラを出したかっただけちゃうんかと。そのうえキャラもすごく月並みで薄いときた(冴葉みたいな脇役のがずっとキャラ立ちしてる)。ただ、こういうしょうもない小説を書いてしまうアッキーが妙に愛くるしいし、ネタ小説としては結構盛り上がるので2点。「これがメフィスト受賞作なとはお笑い草だ」とおっしゃってる方がいるが、森や流水みたいな連中を世に送り出してる時点でメフィスト賞なんて全てがお笑い草の新人賞じゃないかと思える。そういう意味ではアッキーは実にメフィストらしい作家なんじゃないだろうか。 |
No.1 | 4点 | メルカトル | 2013/11/07 22:17 |
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再読です。
各章ごとに猫の目のように視点が入れ替わるため、ややこしい物語のように感じるが、事件そのものはいたって単純。ある大学の同じゼミに通う女子大生が次々と猟奇的なやり方で殺されていく、というもの。それぞれの被害者は皆首を切断され、その代わりに犬の首を縫い付けられるという、異様な連続殺人事件である。 となれば当然興味はなぜそのような面倒なことをするのか、という一点に絞られるのではないだろうか。真犯人は誰かなどは二の次になってくるのは致し方ないと思うのである。 だが、その理由がいかにも拍子抜けで、正直がっかりだ。 最後に事件を追う側の関係者が一堂に会して、和やかな雰囲気で談笑するわけだが、事件はまだすべて解決したわけではないのに、なごんでいる場合じゃないだろうと突っ込みたくもなる。 全てが中途半端で、何も完結していないのに、宙ぶらりんの格好のまま読者は置き去りにされる。これはいけないんじゃないか。 初読の際はそこそこ面白かった記憶があっただけに、今回裏切られたような気分になってしまった。これがメフィスト賞受賞作とはお笑い草だ。 |