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[ 青春ミステリ ] その意図は見えなくて |
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| 藤つかさ | 出版月: 2022年06月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 双葉社 2022年06月 |
![]() 双葉社 2024年05月 |
| No.1 | 5点 | パメル | 2026/07/22 08:20 |
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| 八津丘高校を舞台にした日常の謎をベースにした思春期ならではのほろ苦い感情に深く踏み込んだ5編からなる連作短編集。
「その意図は見えなくて」生徒会長選挙において、大量の白票が投じられた事件を清瀬諒一が解決に導く。人間のエゴや他者と比べてしまう高校生特有の心理が痛々しく描かれている。 「合っているけど、合っていない」陸上部の部屋が何者かによって荒らされる事件が発生。陸上部一年の染谷が謎を追う。真相は合っていても、動機やその背景にある感情を読み違えてしまえば、誰かを救うことは出来ないという少しビターな切なさが残る。 「ルビコン川を渡る」地域の陸上部の合同合宿において、他校の部員の一人が突然姿を消してしまう。自分の限界を感じて苦悩する様が丁寧に描かれており胸が締め付けられる。 「その訳を知りたい」中学時代にクラス内で起きた対立の本当の原因を2年の歳月を経て知ることになる。十代の頃の人間関係の危うさや言葉に出来なかった本音などが描かれ、ヒリヒリとした読後感をもたらす。 「真相は闇の中」文化祭実行委員室にあったパンフレットが、なぜかゴミの集積場に捨てられていた事件を追う。ある人物に対する清瀬の厳しい姿勢と、同様に自身に対する容赦ない姿勢が印象深い。 本作は地の文が説明的なので読みづらさを感じる。また登場人物それぞれに個性が感じられないため、誰視点なのか掴みにくい場面がいくつかあったのが残念。 |
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