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小説・麻雀新撰組
阿佐田哲也 出版月: 1974年01月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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双葉社
1974年01月

No.1 7点 メルカトル 2026/06/26 22:27
正に虚々実々、現実と虚構の区別が付かないほど巧妙に計算された、阿佐田哲也ワールド全開の佳作。本作は阿佐田哲也が小島武夫と古川凱章と共に麻雀新撰組を結成し麻雀界に殴り込みを掛ける所から、阿佐田が隊長を退くまでが丹念に描かれています。
実は『新麻雀放浪記』で書きましたが、「私の読みたかったシーン」があると信じていたところ、又しても裏切られました。折角本の山から見付けたのにこれじゃなかったのかとがっかりしました。よくよく調べてみるとそのシーンは『麻雀狂時代』に書かれていることが判りました。やっとの事で辿り着いたのにその本はやはりどこにあるのか不明で、新しく買うことになるでしょう。古本しか売ってませんけど。

さてこの作品には多くの作家が出て来ます。五木寛之、吉行淳之介、清水一行など。特に新撰組に対抗した形になった、マージャン鞍馬天狗こと福地泡介との対決は二章に亘って描かれており、双方の麻雀スタイルを巡っての大決戦となっています。都合よく引き分けに終わったのは、嘘か誠か当事者にしか分かりません。又ムツゴロウこと畑正憲のエピソードもちょっぴりではありますが書かれています。まあしかし、どこを取っても惹き込まれる文章で、麻雀という遊戯の醍醐味が知れる内容となっており、流石にその道での第一人者だったことを伺わせます。


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阿佐田哲也
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