皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] シャーロック・ホームズは引退しました ベイカー・ストリート・ミステリーズ |
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| ホリー・ヘップバーン | 出版月: 2026年05月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 東京創元社 2026年05月 |
| No.1 | 5点 | nukkam | 2026/06/09 07:48 |
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| (ネタバレなしです) フィールグッド(心温まる)小説の書き手として知られる英国の女性作家ホリー・ヘップバーンが初めて手掛けたミステリー作品が2024年発表の本書です。シャーロック・ホームズはあくまでもコナン・ドイルの小説の人物として扱われています(創元推理文庫版の巻末解説では「広義のパロディ」と解釈していますが)。ホームズの活躍拠点であるベイカー街221番地宛てにホームズへの相談や依頼の手紙が次々に送られたことは有名ですが、本書はそこに実在した住宅金融組合で手紙処理担当をしているハリエット(ハリー)・ホワイト(こちらはもちろん架空の人物)を主人公にしています。作中時代が1932年で、既にドイルも死去していますが巻末解説によるとホームズ宛ての手紙は現在でも送られてくるようです。ハリーがホームズの秘書を演じながら行方不明のメイドを捜査することになるのが本書のプロットです(英語原題は「The Missing Maid」)。捜査を助けてくれる人は登場しますけどアマチュア女性探偵としてのハリーの苦労が読みやすい文章でよく描かれていますし、メイドの行方が判明してから盛り上がる展開も巧みです。犯罪の黒幕が誰だったのかが説明不足に感じられるところがミステリーとしては物足りませんが、冤罪被害者の救済を優先させているところがフィールグッド小説らしいです。 | |||