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[ 青春ミステリ ]
僕たちの青春はちょっとだけ特別
明星学園シリーズ
雨井湖音 出版月: 2024年12月 平均: 6.50点 書評数: 2件

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東京創元社
2024年12月

No.2 6点 メルカトル 2026/06/08 22:23
中学時代、クラスのお客様扱いでぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星高等支援学校に進学したことで、そんな日常にちょっとした変化が。先輩が巻き込まれたゴミ散乱事件、ロッカーの中身移動事件、生徒失踪事件を同級生や先輩の手を借りながら解決していく。高等支援学校を舞台に、初めてできた友人たちとの対等な付き合いに戸惑う架月の青春と、彼が出合った謎を描く連作集。
Amazon内容紹介より。

知的障害を抱えた高校生達の、それぞれの青春。色々考えさせられる小説でした。健常者と障碍者との共生は昔からの課題ですが、これを読むとやはりそれはそんなに単純な問題ではないと思わされます。本作では支援学校の生徒達が個性的に描き分けられており、それだけでも好感が持てます。そんな中三つの事件を解決に結び付けていく主人公の架月の成長物語として、そして仲間達の友情を描く青春小説として優れたミステリです。

事件そのものは驚く様なものではありません。が、障害者ならではの動機や事件を事件として捉えない優しさを感じます。そうした事を含めて温かい目で読んで頂きたいですね。彼らの言動を好奇の視線を浴びせるのではなく、同じ青春を送った経験のある一人の人間として、同じ土俵に立って見守りたいと心から思います。

No.1 7点 まさむね 2026/03/21 21:23
 高等支援学校を舞台とした物語。
 「ごみ散乱事件」、「ロッカーの中身移動事件」、「生徒失踪事件」とも、ミステリとしては小粒。でも、探偵役を含めて、軽度の知的障害を持つ生徒たちの物語であること、そして生徒たちの〝特性〟が人それぞれであること…等々から、非常に奥行きのある内容となっています。生徒たちの成長譚としても素晴らしい。瑞々しさあふれる彼らの青春は、確かに「ちょっとだけ」特別なのかもしれません。
 作者は、教育大学を卒業した、高等支援学校の職員であるとのこと。あとがきでは、設定の一部は完全なフィクションである旨も記されていますが、しかし彼らの心情や生徒間のつながりの描写は、作者だからこそのものなのでしょう。続編も読んでみようかな。


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雨井湖音
2026年02月
僕たちの青春と君だけが見た謎
平均:6.00 / 書評数:1
2024年12月
僕たちの青春はちょっとだけ特別
平均:6.50 / 書評数:2