皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
|
[ 本格 ] ハレー彗星の館の殺人 |
|||
|---|---|---|---|
| ロス・モンゴメリ | 出版月: 2026年02月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
![]() KADOKAWA 2026年02月 |
| No.1 | 6点 | nukkam | 2026/03/16 21:59 |
|---|---|---|---|
| (ネタバレなしです) 2013年にデビューした英国の児童小説家ロス・モンゴメリが2026年に発表した初の大人読者向け作品が本書です。角川文庫版の巻末解説で本書の魅力を時代背景、舞台設定、人物造形、そして謎解きと紹介している通りの本格派推理小説です。作中時代は1910年で、ハレー彗星が地球に近づき彗星の毒ガスで人類が滅亡するという迷信を信じる貴族が生き延びるために扉や窓を密閉工事させた館を舞台にして密室殺人事件が起こります。主人公2人も個性的です。1人は79歳の高齢で車椅子生活者ながら科学の知見があり毒舌家の貴族のミス・デシマ・ストッキンガム、もう1人が少年院出身でデシマの従僕になる語り手のスティーブン・パイクです。さまざまな制約を抱えながらのアマチュア探偵コンビぶりは読みごたえたっぷりで、終盤のサスペンスもなかなかの出来栄えです。動機についてはやや後出し気味の説明に感じましたが「英米黄金期探偵小説の香り」を漂わせることに成功した作品だと思います。 | |||